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2016年02月15日

フランソワ1世とフランチャコルタ

―――23時。
特級時代のカミュVSOPが注がれたグラスを、もてあそぶビジネスマンと
バーテンダーの会話はコニャック生まれのフランス王の話におよんだ。



コニャックの街はロワール地方に影響を与えた。
コニャックの街で誕生したフランソワ1世(1494~1547)は、20歳代で
即位すると歴代のフランス国王が居住したロワールのアンボワーズ城に住んだ。

彼は活気のない中世のフランスを―――、

フランソワ1世とフランチャコルタ

芸術と音楽の溢れた文化の中心地へと変えていく。
そう、今日のフランスの基盤を作り、フランス最初のルネサンス君主と
評される。

フランソワ1世のほとんどの生涯はイタリア戦争とともにある。

その戦争のさなかイタリアのルネサンスに魅せられフランスが当時どれほど
遅れているのかと気づき、ロワールにレオナルド・ダ・ヴィンチ(既に65歳)
を呼び寄せ、イタリア様式を取り込んだ。



さて、酒場で繰り広げられる中世世界史談義は、イタリアを取り合う
ハプスブルグ家(スペイン、オーストリア)とフランス王国が交わした
マドリード条約におよぶ。

どうも喉が渇いてきた。
そこで一本、

フランソワ1世とフランチャコルタ

開けた泡は北イタリアのフランチャコルタ。
フランチャコルタの地域では
、16世紀から高級ワインが造られてきたが
マドリードに幽閉されていたフランソワ1世も度々イタリアに侵攻したおりに
このシルクのような泡を飲んだであろうか。



やがて、中世世界史談義はコニャック同盟へとさしかかる。
すると、もう一つ何かブランデーをというので

注がれたワンショットは、ボトルに残ったわずかのカルロス1世であった。



というわけで、どうやら取材旅行中の高等遊民さんに店主が所望するのは、
もちろん、フランチャコルタのミレッジマート?
もしくは、ロワールのグランヴァン?
はては、イスラエルのワインも?いいな・・・。

まぁ、なんでも「乙」である。







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