水始涸
七十二候 末候 第四十八候
水始涸(みずはじめてかるる)
水田の水がなくなる。
即ち実りの時季。
七十二候(しちじゅうにこう)とは古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ
二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこという。
水のこと・・・。
講談社のブルーバックスにある、
久保田博南「8ヵ国科学用語事典」は
何かと便利な本である。
水についてはp.74に書かれている。
カタカナで読みも記されているので、そのまま記しておこう。
中国語 ⇒ 水 シュイ
英 語 ⇒ water ウォーター
ドイツ語 ⇒ Wasser ヴァッサー
フランス語 ⇒ eau オー
スペイン語 ⇒ agua アグア
イタリア語 ⇒ acqa アックワ
ロシア語 ⇒ вода ヴァダー
*ウオトカもこれからきていて,водкаヴォートカは,「かわいい水」という意味
行く川のながれは絶えずして
しかも本の水にあらず
よどみに浮ぶうたかたは
かつ消えかつ結びて久しくとゞまる例しなし
世の中にある人とすみかと
またかくの如し(方丈記)
方丈記のはじめのこれは名文である。
それはともかく
何度読み返しても、水というものの性質を如実に表現しているところに感服する。
「ながれは絶えずして、しかも本の水にあらず」まったくその通りで
「水さん!水さん!どちらから来て、どちらへ行くのですか?」と尋ねても
「本の水にあらず」であるから、答えが返ってくるわけもなし。
そう思うと水というのは横柄で、小賢しくヒトを馬鹿にしたような・・・、
そんな水でもって仕事をさせてもらっている酒場は、人生という川の流れ
みたいですな。
本日は、定休日でございます。
またの、ご来店をお待ちいたしております。
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