水始涸

Le Rentier  

2010年10月03日 15:23

七十二候 末候 第四十八候

水始涸(みずはじめてかるる)

水田の水がなくなる。
即ち実りの時季。



七十二候(しちじゅうにこう)とは古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ
二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこという。


水のこと・・・。

講談社のブルーバックスにある、久保田博南「8ヵ国科学用語事典」
何かと便利な本である。
水についてはp.74に書かれている。
カタカナで読みも記されているので、そのまま記しておこう。

中国語  ⇒  水 シュイ
英 語  ⇒  water ウォーター
ドイツ語  ⇒  Wasser ヴァッサー
フランス語  ⇒  eau オー
スペイン語  ⇒  agua アグア
イタリア語  ⇒  acqa アックワ
ロシア語  ⇒  вода ヴァダー
*ウオトカもこれからきていて,водкаヴォートカは,「かわいい水」という意味



行く川のながれは絶えずして
しかも本の水にあらず  
よどみに浮ぶうたかたは 
かつ消えかつ結びて久しくとゞまる例しなし
世の中にある人とすみかと
またかくの如し(方丈記)

方丈記のはじめのこれは名文である。
それはともかく
何度読み返しても、水というものの性質を如実に表現しているところに感服する。

「ながれは絶えずして、しかも本の水にあらず」まったくその通りで
「水さん!水さん!どちらから来て、どちらへ行くのですか?」と尋ねても
「本の水にあらず」であるから、答えが返ってくるわけもなし。

そう思うと水というのは横柄で、小賢しくヒトを馬鹿にしたような・・・、
そんな水でもって仕事をさせてもらっている酒場は、人生という川の流れ
みたいですな。




本日は、定休日でございます。
またの、ご来店をお待ちいたしております。

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