金盞香
七十二候 末候 第五十七候
金盞香(きんせんこうばし)冬の気配さらに強くなり
水仙(すいせん)の花も咲き出す時季。
七十二候(しちじゅうにこう)とは
古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ
二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと。
神秘・うぬぼれ・我欲・利己主義・自己愛・エゴイズム。
Narcissusという学名は、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来する。
神話によるとナルキッソスは、その美しさにさまざまな相手から言い寄られたが
高慢にはねつけ恨みを買った。
ついには、そんな彼への呪いを聞き入れた復讐の女神「ネメシス」により
水鏡に映った自分自身に恋してしまった。
水面の中の像は、ナルキッソスの想いに決して応えることはなく、彼は
そのまま憔悴して死ぬ。
そして、その身体は水辺で俯きがちに咲くスイセンに変わった・・・、という。
酒場のカウンターに、俯きながらへばりつき発揮する人々の自己愛・・・、
最後の一杯で勇気をもって、それぞれに帰れるってイイじゃないか。
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