彼岸と此岸

Le Rentier  

2013年03月20日 17:25

ぼた餅は「牡丹餅」、
おはぎは「御萩」と書く。



牡丹の花は春に咲くので、春は牡丹餅といい、萩の花の咲く秋は
御萩餅(あるいは、萩の餅)というそうだ。

牡丹餅は牡丹の花の様に大きめに作り、御萩は萩の花の様に小振りに作るのだとも。
さらに花のイメージとして、ぼた餅はこし餡で、おはぎは粒餡で作るのだそうだ。

粒餡か?、こし餡か?

秋の小豆は収穫したてで皮が柔らかいので皮ごと粒餡とし、収穫から日が経ち
皮が固くなる春には、皮を取り去ってこし餡としたともいわれる。
おそらく当初はそうした調理上の問題で粒餡とこし餡の違いが出来、それを
季節の花になぞらえて説明するようになったのだろう。

それは、やがて伝統となって、保存技術が向上し春でもおいしい粒餡が作れるように
なった今でも、春と秋とでは違った作り方をする。

暑さ寒さも彼岸までというが、昨日も今日も昼間はTシャツにビーサンである。
悟りの世界には程遠く煩悩に満ちた世界、「此岸(しがん)」に生きるこの世。
この世で頑張る男(女)には酒が要る。

本日は春分の日、彼岸のお中日。
祝日ですが、営業いたしております。

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