樽のリハビリ

Le Rentier  

2023年06月24日 01:45

老母の診療で整形外科へ立ち寄ったおりに、ロコモティブ症候群についての
掲示版が目に留まった。

ぼんやりと眺めていて、いかに衰えた運動機能をリハビリで取り戻すことの
重要性を説いていた。




さて、ラム酒のバカルディの熟成に使うオーク樽はバーボン樽を使っている。



バーボンはバーボンを名乗るために、必ずオーク樽の新樽を使うことが義務
付けられ、樽の職人によってオーク樽の補修やタガの締め直しなどを行う。

最後に樽の内部を焦がす火入れ(チャーリング)をすることで機能的に新品と
変わらない樽となる。
まるで、それはオーク樽のリハビリを行っているようだ。

やがて、リハビリを終えた樽は、香味と色づけの熟成という二度目のお務めを
果たすのである。



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