2013年01月31日

Night Moves



夜の帳が下りるとともにバーの扉は開かれる。

カウンターの片隅で
グラスを傾けては繰り広げられる男と女(女と男)の夜間飛行。

その光景は、東京でもマンハッタンでもハママツでも同じこと。
世界のどこかで、大人たちは、
いつも逃げ込める場所を探し、さ迷っているのだ。

そしてバーに集う者たちとともに夜は更けていく ・ ・ ・ 。




  

Posted by Le Rentier   at 02:58Comments(0)◆独り言・・・雑感

2013年01月26日

跳ね馬 ~ Cavallino Lampante

―――23時。

「疲れた女が元気になれるカクテルあります?」

バーテンダーは頷いて、氷を詰めたシェーカーへカンパリ
レッドベアエナジーを素早く投入した。



Cavallino Lampante カヴァリーノ・ランパンテ(跳ね馬)の
エンブレムを持ったフェラーリは、輝かしい伝統を継ぐ「 V12エンジン 」
搭載車でなければならない。



大寒のど真ん中、深夜になって吹く風に風花が混じる。
そんな時間には、元気と情熱を象徴する赤い酒をつくる。
それは疲れた女(男もね)の12気筒エンジンに、もう一度
炎を灯すためのカクテルである。




◆跳ね馬 ~ Cavallino Lampante カヴァリーノ・ランパンテ
 ・カンパリ
 ・レッドベア―・エナジー
 ・クランベリー・ジュース
 ・レモン・ジュース
 *シェークして氷を入れたオールド・ファッションドグラス又は大型のソーサー・シャンパングラスに注ぐ。
  レモンピールをする。




  


Posted by Le Rentier   at 23:40Comments(0)◆LIQUEUR◆COCKTAIL

2013年01月24日

ランゲルハンス島の午後



少し前に、fbでTHINKのマスターが図書館でジャケ借りをした。

という 「 ランゲルハンス島の午後 」

【 ランゲルハンス島の午後/新潮社 】

ちょっと懐かしくなって本棚を探したら、奥から黴臭くなって出てきた。
こういうのは、バーのカウンターで酒の注がれたグラスを傍らに置いて
パラパラとページをめくるのが気分である。

1984~86年(村上氏35~37歳・店主19~21歳)に雑誌「 クラッシィ 」に
掲載された25のエッセイ。

村上春樹的なユニークな視点で捉えた事象が淡々とまったり、ゆるりと+かわいらしい
安西水丸さんのカラフルなイラストの伴奏付きで描かれている。




  


Posted by Le Rentier   at 17:40Comments(0)◆乱読観聴備忘録

2013年01月23日

J&B EDWARDIAN



彼は、6アイルズを飲み干して、グラスに注がれた20年以上前の
ボトルを眺めながら眼を細めた。


―――J&B

ジャステリーニ&ブルック社は、ロンドンの上流階級にワインを
配達するために1749年創設された。

その後スコッチに着目し、1933年禁酒法後のアメリカ市場に的を絞り
巨額のマーケティング費用がニューヨークに投入された。
J&B、両家の頭文字をとってつくり始めたライトタイプのウイスキーは、
エリザベス女王の紋章をつけることが許された王室御用達の名門。

「エドワーディアン10年」は

1992年、日本市場限定でJ&Bレアの上級品としてリリースされた。
それは、飲む人に鮮やかな印象を残す穏やかでまろやかな味であった。



  
タグ :EDWARDIAN


Posted by Le Rentier   at 03:57Comments(0)◆WHISKY◆絶滅危惧酒

2013年01月21日

事任(ことのまま)八幡宮

平安時代、清少納言が書いた「枕草子」の中に

「ことのまま明神いとたのもし」と書かれた項があるという。

平安時代には、「ことのままの神」が都にまで伝わっていて
ことのままの神は、「願い事のままにかなえてくださる神」として
人々に伝わっていたらしい。

その噂のパワースポット「事任八幡宮」へやってきた。


ここには、楠の巨木が御神木として鎮座している。
それは、それはトトロの世界そのもの。


少し離れたところ「ことだまの杜」には本宮があり


本宮さんを詣でるには鳥居をくぐりぬけ、心臓破りの
「271段」の階段を登らなくてはならないのだ。


さて、あっちこっちで賽銭を投げ入れてメインは、もう一つの御神木
「大杉」の根元で願い事の「合格祈願」と「商売繁盛」の
蝋燭に火を灯しお祈りをするのである。



―――遠江国一宮、事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)は、静岡県掛川市八坂にある。


  
タグ :事任八幡宮


2013年01月20日

岩と砂利

ウイスキーの飲み方は、
ストレート → オンザロックス → ウイスキー・ミスト → 
ウイスキー・フロート → 水割りの順にアルコール度数が薄まっていく。

さて、オンザロックス on the rocks は、氷を岩に見立てた洒落た表現である。
それがロックスと複数形になっていることに注目してほしい。
バーによっては、オンザロックという単数形の状態で出すところがあり、綺麗に
削った大きな氷を一個だけ入れて酒を注ぐ。



こんな手間をかけたサービスをやっているのは、先進国の中で、おそらく
日本のバーぐらいだろう。
これを最初にやったのは、東京西麻布のバー「 ル・クラブ 」ではないだろうか。
と、洋酒研究家の福西英三先生が言っていた。

以前、とあるカフェバー(死語?)でウイスキー・オンザロックを頼んだら
爪の大きさの氷が何十個と入ったグラスで出されたことがある。
こういうシロモノに遭遇したときは

“オンザグラベルズ on the gravels(砂利)”

と呼ぶことにしているが、わかっていれば初めから
ウイスキー・ミストを注文するのにと反省したりする。





本日は、定休日でございます。
またの、ご来店をお待ち致しております。

Bar le rentier












  
タグ :on the rocks


Posted by Le Rentier   at 12:58Comments(0)◆独り言・・・雑感

2013年01月14日

新島襄

天保14年(1843)
1月14日、教育者の新島襄(にいじまじょう)が生まれた。



元治元年、アメリカに密航し理学や神学を学び明治になって
岩倉使節団に随行し、欧米の教育事情を視察する。

帰国後の
明治8年、京都に同志社英学校(現同志社大学)を創立する。

2013年、大河ドラマ「 八重の桜 」ではオダギリジョーが襄を演じる



本日は、成人の日で祝日ですが
通常通り営業致してあります。

Bar le rentier





  
タグ :新島襄


Posted by Le Rentier   at 22:14Comments(0)◆独り言・・・雑感

2013年01月10日

方丈

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶ うたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
世の中にある人とすみかと、 またかくの如し ・ ・ ・ 。


―――方丈

方丈は(1方丈は京間の四畳半程度の広さ)簡単に
構築でき、また簡単に解体する事ができたため、僧侶や隠遁者に愛用された。
鴨長明の「 方丈記 」は、方丈の庵で書かれたことによる題名である。





さて、板屋町の
ラウンジ方丈さんが、入野町でほっこりできるご飯やさんになって帰って来た。
働き者のママが昨日からランチを始めたので、チョイとお邪魔した。


パンパンでぷっくぷくの“牡蠣フライ定食季節の野菜バーニャカウダ添え”を食し、
さらに珈琲までついて1500円也。
もう、大満足の昼膳である ・ ・ ・ ごちそうさまでした。





◆料理さろん 方丈
 浜松市西区入野町9745-1/053.440.8224
 11:30‐14:30・17:30‐22:00
  
タグ :方丈


Posted by Le Rentier   at 17:47Comments(0)◆飲み食い備忘録

2013年01月07日

手を合わせる気持ち

正月休みが終わり、世間が動き出した月曜日の朝(昼)。
朝寝坊を決め込んで、昼頃にモソモソと布団から抜け出す。
身体が重いので少し走ろう(歩こう)と思い立ち、完全防寒で
近所の長福寺へ ・ ・ ・ お参りしたあと、
静かな誰もいない本殿で見つけた、鏡に何気ない言葉 ・ ・ ・ 。


「 うち向ふたびに心を磨けとやかがみは神のつくりそめけむ 」

「 行ずる 」生かされている自分を感謝し報恩の行を積みましょう。

「 諸法無我 」一人では生きていけないことを心から感じ、お世話に
なっている方々に感謝をして過ごしましょう。

「 諸行無常 」の理の如く、うつろい行くものに無理に逆らわず
「 寂滅為楽 」己無き者に安らぎありと、人々の為にご自分の人生を
使いましょう。



沢山の言葉を眺め、触れてチョイトと心が洗われた気分で
長福寺の次は、部落ののぼりがはためく神社で手を合わせた。





  

Posted by Le Rentier   at 20:14Comments(0)◆飲み食い備忘録Jogging

2013年01月03日

キングコブラ



強い毒を持ち、立ち上がると
成人の目の高さまでになるヘビ、それが恐ろしいキングコブラだ。
キングコブラは体長5.5メートルにまで成長する、最大の毒ヘビである。
敵に直面すると、頭を持ち上げて直立し、そのまま前進して攻撃する。
大きく首を広げ、犬のうなり声のような恐ろしい音を出して威嚇する。

そのキングコブラに両手をパクリパクリと噛まれた ・ ・ ・ 
それが、今年の初夢であった。
富士山でもなく、鷹でもなく茄子でもない、蛇の夢 ・ ・ ・ 
シロ蛇ならば縁起が良さそうなのに、初夢に見たのがキングコブラである。

まぁ、一富士二鷹三茄子以上のご利益があるのだと信じてみることにする。




新年は本日より、通常営業致します。          Bar le rentier 

  

Posted by Le Rentier   at 16:50Comments(0)◆歳時記と花鳥風月