2016年10月30日

レジウノの宇宙



―――テーラー tailor。

スーツなど紳士服の仕立て屋、洋服屋、裁縫師。
寸法取りやデザイニング、チャコ引き、型紙起こしなど一連の流れをさす。
「tailor」の語源は「to cut」で狭い意義では「裁断」を意味する、
あるいは意味するところからテーラーという言葉が生まれたとされる。

以前、上質な生地見本の中からシャツを3着こしらえた。
独立独歩の誇り高きシャツ生地「LEGGIUNO(レジウノ)」。



イタリアの地で1908年創業の伝統あるシャツ生地メーカー
である。
1着だけ袖を通していなかった、そのレジウノの宇宙を着る日がやって来た。
その日は、昨夜まで降った雨があがり秋晴れのエコパスタジアムへ・・・、



「ジュビロ磐田若手を励ます会」の観戦バスに便乗す。
さて今日は、ジュビロ磐田ホームゲーム今期最終戦、相手はブーブーと喧しく赤~い



サポーター率いる浦和レッズだ(ホントに喧しい)。
まぁ、ビールでも飲みながらボチボチといきますか。



本能の赴くままに、思考と行動が直結するイタリア男。
行動してから考えるイタリア男。

本能の赴くままに、DFの逆を衝きゴールを量産した、あのストライカー
あやかりたいものだ、これからのジュビロはね。

0‐1・・・、
結局、レッズの2ndステージ優勝が決まっちゃった。



  


2016年10月27日

Double Barrel

酒屋を、ほっつき歩いていて、オモロイ、カベルネ・ソーヴィニョンを見つけた。
え~???
前代未聞! 
ウイスキー熟成用の樽をワイン熟成に使ったらこうなった!!

「 ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル カベルネ・ソーヴィニョン 」。



飲んでみた。
美味ぁ――――い!

より豊潤に、ソフトに、スムーズに、欲しかったのは複雑味や凝縮感を含めた
総合的なバランスだという。
夏も冷涼な豪州クナワラ産カベルネ・ソーヴィニヨンをワイン樽で熟成させた後、
なめらかな舌触りを持たせるアイリッシュ・ウイスキー樽に詰めなおした。



こういう遊び心 ・ ・ ・ 、好きだな。



秋深し隣は何を飲む人ぞ       瑠乱亭絵


  

Posted by Le Rentier   at 03:12Comments(0)◆CHAMPAGNE-WINE

2016年10月22日

スプラッシュ桂花

薄曇りの午後、無駄に暑かった今年の10月が落ち着き、ようやく今頃になって
金木犀が咽ぶように甘く濃く香ってきた。



オレンジ色の小さな花から漂う金木犀の香りは、なんだか懐かしい気持ちに
させてくれる。




―――22時。
カクテルで秋を感じたいという女子に、バーテンダーが作ったのは

スプラッシュ桂花 SPLASH KUEIHUA


金木犀が香ってくると、思い出しては登場するカクテルである。




謙虚、謙遜、真実、真実の愛、初恋、陶酔は ・ ・ ・ 、
金木犀の花言葉である。




  
タグ :SPLASH KUEIHUA


Posted by Le Rentier   at 02:19Comments(0)◆COCKTAIL

2016年10月20日

天下一

ドラえもんと悟空が口喧嘩、
仲裁に入る南ちゃん ・ ・ ・ 。





久々に、感動したねぇ。




実際の動画はコチラ
https://www.facebook.com/matosupo/videos/1264558350242548/  


Posted by Le Rentier   at 14:09Comments(0)◆独り言・・・雑感

2016年10月16日

クラレット・パンチ

―――カガミクリスタル株式会社 KAGAMI CRYSTAL CO. LTD.,

南満州鉄道のガラス工場からドイツに留学し、後に帰国した各務鑛三(かがみこうぞう)に
より、大倉陶園の後援を受けて1934年(昭和9年)に創業された。
大倉陶園社有地に建設された当時の工場は、日本初のクリスタルガラス専門工場であった。
【 Wikipediaより引用 】





ずうっと箱に入ったままだったが、漸く日の目を見るときがきた。
各務クリスタル製、パンチセット。

今夜は、シェア系カクテルで若き女子と男子をお迎えする。
思い思いのフルーツを入れたカクテル、Claret Punch クラレットパンチ。

パンチは禁酒の国、インドから生まれたパーティー・ドリンク。
語源はヒンズー語の5つという意味のパンジャーが変化した。
インド地方の飲み物で、5種類の材料で作られたところからパンチと呼ばれるようになった。

そのパンチが流行したインドは当時英国領であった、大英帝国がボルドーと密接な
関係にあったことから、クラレット(ボルドー赤ワイン)パンチがよく作られたという。


さて、カクテルをシェアした女子と男子 ・ ・ ・ 、トモダチになれたのかな?


◆Claret Punch クラレットパンチ
 ボルドーワイン(赤)  1本(720ml)
 ブランデー       90ml
 オレンジキュラソー   90ml
 レモンジュース     90ml
 シュガーシロップ    120ml
 季節の果物       4~5種類
 ソーダ         2~3本





  


Posted by Le Rentier   at 01:07Comments(0)◆COCKTAIL

2016年10月13日

吾輩は、

「ニートじゃなくて高等遊民だ!」



の、

流行語???

を生んだ月9ドラマで、主役の巧くんを演じた長谷川博己さんがNHKの
土曜ドラマ「夏目漱石の妻(全4話)」
で文豪・漱石を演じている。

没後100年の今年、巧くん役から転じて夏目金之助くん役って、その絶妙な
配役は長谷川博己しかない。
まさにソコ・・・、ソコこそがツボなのである。

まぁ、それはさて置き、第2話、国費で英国留学中に漱石は
神経衰弱(ノイローゼ)になって、後に帰国する。
新橋駅に降り立つ(目つきがヤバい)辺りから、物語が面白くなる。



ガスに電気、汽車に地下鉄―――、  
文明が利便の陰でいかに人間の個性を踏みにじり息苦しくさせるものか、
ロンドンの漱石は二十世紀の病理を身をもって知らされた。


【スコットランドの漱石/文春新書/多胡吉郎著】



英国滞在でノイローゼになり疲れた漱石が、倫敦を脱出し保養にやって来たのが、
蘇格蘭の別天地ピトロクリ(ピトロッホリー)。
そこで、彼が飲んだシングルモルトが Blair Athol ブレア・アソール。



ピトロクリの谷は秋の真下にある。十月の日が、眼に入る野と林を暖かい染めた中に、
人は寝たり起きたりしている。十月の日は静かな谷の空気を空の半途で包んで、じかには
地にも落ちて来ぬ。と云って、山向へ逃げても行かぬ。風のない村の上に、いつでも落附
いて、凝っと動かずに霞んでいる―――(「永日小品」の「昔」から)。




ブレア・アソールの甘いクッキーや香水のようなニュアンスとハイランドの
豊かな自然が漱石を癒した。

帰国直前のスコットランド訪問。
それがなかったら文豪は生まれていないかもしれない。



「それから」も、「草枕」も、「吾輩は猫である」も。



  


Posted by Le Rentier   at 15:53Comments(0)◆WHISKY◆乱読観聴備忘録ドラマ活字中毒

2016年10月12日

秋晴れと湯けむり

先月の氷代金。
それを間違えたので、秋晴れの午後に諸々の用事をこなしながら、氷屋さんまで
ひとっ走りする。

その帰り道、あるTV・CMを思い出し、うどん屋の駐車場に吸い込まれた。


湯けむりたちのぼる大釜に
うちたて生麺とうずれば
大輪の花咲くように舞い踊る
差し水にうなずくように戯れば
あとは釜揚げ待つばかり




丸亀製麺 牛すき釜玉うどん。


湯けむりに名月喰らうは丼ぶりに        瑠乱亭絵


明日は十三夜、栗名月、豆名月。



  

2016年10月09日

つめたい月

―――諏訪優。

1950年代に鋭利な刃物のような感覚でバーボン・ウイスキーを歌った詩人。
翻訳家でもある(ジャックと豆の木を紹介した人)。


アメリカよ
こんやもおまえはわたしを眠らせない
そっと起き出してグラスにバーボンを注ぐ
するとケンタッキーのつめたい月が
胃のあたりで急速に赤く燃える 
【 諏訪優/アメリカ(詩集アメリカ・その他の旅)所載 】


水差しと バーボンと 大きなグラス
胃の中で燃え上がったケンタッキーの月は
やがて脳髄の空いっぱいに冴えわたる
【 諏訪優/The River(詩集アメリカ・その他の旅)所載 】




―――Ancient Age エンシェント・エイジ。
1946年に発売された。
直訳すると「 古き良き時代 」という名のバーボン・ウイスキー。
歴史浅きアメリカでは「 西部開拓時代 」のことをいうのであろう。

バーボンは、胃で燃え、それから脳を冴え渡らせる。



  
タグ :Ancient Age


Posted by Le Rentier   at 02:45Comments(0)◆WHISKY◆乱読観聴備忘録

2016年10月03日

ボンベイサファイヤ

初秋に引き続く、仲秋の約30日間は、白露と秋分の節気にあたる。
まだ残暑の厳しい日々もあるが、仲秋の終わる頃には、冷ややかな空気を感じる。

そんな日曜の夜、散歩のついでに酒が飲みたくなって・・・、

オジ散歩でくすがった止まり木は・・・、
今年の7月で丸3年が経過したという Bar Savigny(バー サヴィニー)さん。



前回の訪問の時には無かったものが二つ。
ソファー席が追加されて、バックバーが2段になっていた。



これで、お酒が沢山置けるねぇ・・・。
ボンベイサファイヤのジン&ライム、酔ったなぁ。



酒好きと酒飲みとの別をはつきりさせる要がある。
酒好きで、しかも酒飲みは不幸な幸福人だ。
                              ―――山頭火




  

Posted by Le Rentier   at 04:19Comments(0)◆独り言・・・雑感◆GIN