2019年03月31日

ラ・フォート~砦~2015

定期的に醸造家から送られて来るクラフト・ワイン、ドメーヌ・ヒデ

「ラ・フォート ~砦~」。





裏ラベルに記された文言は・・・、

南アルプスの湧水に恵まれた鮎沢畑と“月夜でも妬ける”干ばつ地の
飯野畑のワインをアッサンブラージュしました。
「陰と陽」優しさと強さを共鳴させたワインです。
飯野畑は、大戦最後のゼロ戦の砦(暗号名ロタコ)にあります。

と、ある。
実に興味深い・・・。



そうして、ある会長夫妻と一緒に愉しんだ。



◆ラ・フォート Les Forts de Laputa 2015
 マスカットベリーA100%無濾過、無補糖、無補酸
 株式会社ショープル ドメーヌ・ヒデ
 山梨県南アルプス市小笠原436-1



  


Posted by Le Rentier   at 23:18Comments(0)◆CHAMPAGNE-WINE

2019年03月29日

山崎と白角

明け方、離れの二階、戸袋がちゅんちゅんと喧しい。

雀始巣(すずめ、はじめてすくう)
桜始開(さくら、はじめてひらく)

「寒いねぇ・・・、」

桜の開花が伝えられたとはいえ、駐在が9年にも及ぶメーカー勤務さんは
昨夜、マレーシアから帰国して寒がった。

さて、サントリー山崎12年が80000円。

ハ・・・?
ハチマンエン!
ハチマンエンが、日本の八万円なのだと理解するのに間を要した店主である。



KLにあるBangsar Shopping Center バンサーショッピングセンター
高級品売り場での山崎12年の価格だ。
もはや、ASEAN地域では当たり前のお値段なのだそうだ。

てなわけで、ここ浜松板屋町では山崎12年でなくベンリアックのピーテッドを
飲ル春の夜。

メーカー勤務さんは明後日、白角を持ってクアラルンプールに帰るという。



  

Posted by Le Rentier   at 03:19Comments(0)◆WHISKY暦あれこれ

2019年03月23日

Fusion



インディアン・モルトウイスキーといえば、アムルット蒸溜所である。
そのアムルットには、西洋と東洋の両方の麦芽から造られたウイスキーを
融合(Fusion)したものがある。

スコットランド産のピーテッド原酒とインド産のアンピーテッド原酒を
ヴァッティングした AMRUT Fusion アムルット・フュージョン(50%)。

フュージョンといえば、真っ先にフュージョン失敗しまくりの悟天と
トランクスを思い出したが・・・、



それぞれのウイスキーを4年間熟成させ、ピーテッド25%、アンピーテッド75%
の比率でヴァッティング。
さらに3ヶ月追熟させてフュージョンの味わいとなった一本。



このウイスキーのフュージョンは失敗ではなかったようだ。


  

Posted by Le Rentier   at 04:41Comments(0)◆WHISKY

2019年03月21日

天下布武

1567年(永禄10年)       信長  34歳

池上遼一の画力が冴える、「信長 全8巻/メディアファクトリー」。



「天下布武」の本当の意味を知りたくて、大人買いした・・・。

ずっと「天下を武力で平定する」という意味で捉えていたが、本当は
「武」とは本来、「戦いを止める」という意味をもつ。

武という漢字を分解してみると、
「戈(ほこ)」と「止」から成る。
戈は、戦で使われる武器であり、戦いを表し
それを止めるのが、「武」である。



裸足で過ごす春分の日・・・、
通常通り営業いたしております。
Bar Le Rentier



  

Posted by Le Rentier   at 16:12Comments(0)漫 画

2019年03月18日

閾値

あることを学び始めて、面白くないなあと思っても、しばらく我慢して
やっていると、だんだん点と点が繋がり線となって、面となり、やがて
「面白さの閾値(いきち)」を超えることがある。

ここを超えればしめたもの、あとは勝手に脳が興味を持って学び始める。



自転車と同じで、漕ぎ始めが最も大変で、スピードがつけばすいすいっと
走ってくれる。

点と点が繋がって線になり、線と線が繋がって面になる。
だから「オモシロイ」って、「面白い」って書くのかねぇ・・・?

面白さの閾値に達する前にやめてしまえば勿体無い。



まぁ・・・、味覚と笑いの閾値は低い方が幸せですな。


  

Posted by Le Rentier   at 05:20Comments(0)◆独り言・・・雑感

2019年03月14日

Turkish Summer? Turquoise Summer!?

ある夜のこと、遥々コンスタンチノープル(イスタンブール)から運ばれた。

―――Yeni Raki イエニ・ラク(700ml/45%)。

トルコ語で「アスラン・スュテュ(aslan sütü)獅子の乳」、いわゆる
「ライオンのミルク」ね。

水をそそぐと白濁する、トルコの焼酎だ。



アニス(ういきょう)のフレーバーは、地中海の香り・・・。

そのライオンのミルクを、 French summer フレンチ・サマー風に
ひねった一杯に仕上げる。



さしずめ、Turkish Summer ターキッシュ・サマー?
いわゆる、Turquoise Summer ターコイズ・サマー?



飛んで飛んでイスタンブール獅子の乳         瑠乱亭絵


  


Posted by Le Rentier   at 03:05Comments(0)◆LIQUEUR◆COCKTAIL

2019年03月10日

カーボンナノチューブと宇宙

エレベーター
最上階は
宇宙かな            ―――壇蜜





機動戦士ガンダムOOの世界では地球と宇宙をつなぐ軌道エレベーターと
いうものが描かれている。

さて、静岡大学で「宇宙エレベーター建設構想(浜松レイン房)」という
講演が開催された。



講師は、ゼネコン大手・スカイツリーの(株)大林組、 宇宙エレベーター
要素技術実証研究開発チーム 幹事 石川洋二先生。

カーボンナノチューブだっけ?
とても興味深い話だったけど、実現には200年かかりそうだ。



地球は人類のゆりかごである。
しかし人類はゆりかごにいつまでも留まっていないだろう。
                      ―――ツィオルコフスキー




  

Posted by Le Rentier   at 18:20Comments(0)◆独り言・・・雑感

2019年03月10日

Milano Torino ~いつもの一杯 il solito

「いらっしゃいませ」

久しぶりに来店の彼女を、バーテンダーはいつもの席に案内をする。
マルガリータ⇒ネグローニ⇒ネグローニと愉しんで、クラシックカクテル
しか飲まない彼女の〆は、やはりドライマティーニだった。





さて、イタリアにはかつて「ミラノ・トリノ」と呼ばれたカクテルがあった。
ミラノのカンパリと、トリノのヴェルモットを合わせたから、そう呼ばれた。
こいつに、ソーダ水を加えたものが「アメリカーノ」だ。

1919年か1920年頃、イタリア・フィレンツェのバール"Caffè Casoni"で
アペリティーヴォで毎日飲むアメリカーノに飽きていた男がいた。

男の名は、カミッロ・ネグローニ伯爵(Conte Camillo Negroni)。
彼は、バリスタのフォスコ・スカルセッリ(Fosco Scarselli)に訊ねる。

「ソーダの代わりにジンを入れてくれないか?」

こうして「いつもの一杯(il solito)」、カンパリ、ヴェルモット、ジンを
同量ビルドした Negroni ネグローニが誕生した。





「ご存知でしたか?今年はネグローニが生まれて100年だそうです」
2杯目のネグローニのグラスを置きながら、彼女に訊ねてみた・・・。

たかが100年、されど100年、こうして飲み継がれてきた
カクテル、Negroni ネグローニが好きだな。




  

Posted by Le Rentier   at 04:19Comments(0)◆LIQUEUR◆COCKTAIL

2019年03月07日

温泉水99

水の都、鹿児島垂水(たるみず)。

島津藩の歴代のお殿様は、参勤交代の折、垂水から水を取り寄せ京の
お公家さんや江戸の将軍様に献上していたという。

その垂水の柔らかい水、驚きの軟水に出会った。



「温泉水99」。

桜島の火山灰によるシラス台地が育み、はるか昔から地下に
たまっていた温泉水、
硬度1.7以下という柔らかさに、pHは9.9
という他に類を見ないアルカリ性の高さに驚愕す。

キューキューで、錆びないオヤジを目指すとでごわす。


  
タグ :温泉水99


Posted by Le Rentier   at 15:27Comments(0)おいしい水

2019年03月05日

琥珀の夢

お金には、生き金と死に金があってな
死に金は、使えば使うほどお前の心に溜まってしまう。
お前の心をどんよりと曇らせて、お友達・・・、
おとうちゃん、おかあちゃん、おにいちゃん、おねえちゃん達、
大事な人を遠ざけてしまう。
それが商人としても、人としても、それが一番不幸なことやで。



「やってみなはれ」の精神で日本の洋酒文化に命を捧げた男。

「琥珀の夢(テレビ東京)」が、昨年ドラマ化されていたらしい。
それを録画したブツ
(ディスク)が運び込まれた。


こういうのを観るとアカンな。
いささか値上がりが気ぃになるが・・・、



久しぶりに、サントリーが飲みたくなった。
飲んでみなはれ・・・。



  

Posted by Le Rentier   at 05:32Comments(0)◆WHISKYドラマ