アル・カポネの時代
アメリカのギャングといえば、なんといってもアル・カポネ。
貧しいイタリア移民の子が、なぜ暗黒街でのさばれたのか。
それは1919年から
まる14年間も続いた禁酒法という社会背景を抜きには語れまい。
禁酒法は、酒の製造販売を禁止した法律なのだが、飲むことは
禁止していないところがミソ。
政府はつくるのをやめれば大衆は飲むのもやめるだろうと考えた。
ところがどっこい、密造・密輸した酒を売る潜り酒場は二倍に増えたし、
アル中は六倍になったといわれる。
パーティーと称し女性同伴でくり出す会場はたちまち潜り酒場に早替わり。
女性が酒を飲む習慣が広まったのも禁酒法のおかげ。
こんな狂乱状態の黒幕が、カポネたちなのだから儲かるのも当然。
懐かしの映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は
【Once Upon a Time in America/1984年】
ユダヤ系のギャングの物語だが、禁酒法時代の彼らの
活動がつぶさに描かれていて興味深い。
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