IMPERIAL

Le Rentier  

2014年05月28日 13:46

―――インペリアル。


【サントリー・インペリアル 43度 600ml 終売品】



かつて、そのウイスキーは「ザ・ウイスキー」が世に出るまでのかなり長い間 
「最高級」のポジションにあった。


サントリー・インペリアルは、東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)
に当時のブレンデッド技術と、山崎蒸溜所に眠った長期熟成のモルトをふんだんに
使用し、日本最高のブレンデッドウイスキーを世に送り出したのだった。


1989年に酒税法が大幅に改正され、従価税制度及び級別制度が廃止されるが、
級別の表示があるものは1989年以前の商品である。


2014年夏、酒棚の奥底から現れたのは特級表示ではないが90年か91年頃のモノ。



【サントリー・インペリアル。このウイスキーこそ、洋酒づくり八十余年のサントリーにして、はじめて醸し得る堂々の傑作といえます。
日本のウイスキーのふるさと、京都郊外の山崎峡で熟成をかさねたモルトウイスキーのなかから、サントリーの伝統・良心・技術をかけて
すぐれた品質を選び、ブレンドし、磨きあげました。その豪華な一滴一滴の琥珀は、まさに名工の手づくりによる味わい深い芸術品を思わ
せる輝きです。また、瓶(ボトル)は、ガラス工芸の国として有名なチェコスロバキアのなかでも、高級カットグラスを生産する西部地方の。
いわゆるボヘミア・ガラスの伝統と製法を生かし、ひとつひとつ丹念にカッティングした工芸品で、最高級ウイスキーを収めるのに相応しい
重厚な風格をそなえています。手づくりのウイスキーを手づくりの瓶(ボトル)で楽しむー現代人にとって最も豪奢な憩いのシンボル、
サントリー・インペリアルを心ゆくまでお味わいいただきたいと存じます。】




―――心ゆくまで味わいいただきたいと存じます。  

と化粧箱の小冊子にそうに書かれている。
ならば、味わうしかないな、昭和をね・・・。






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