2010年11月25日
THE WHISKY
我が国のウイスキーが、世界中のウイスキー好きからリスペクトされるほど人気が
あるのは壽屋時代からのサントリーの実績であろう。
昔、サントリーには
歴史的な蓄積と技術の総力を結集してつくられた超高級品があった。
160万樽をこす数多のモルトから厳選し、ブレンドを終えるまで半年も
時間を費やし、これ以上のものは地球上に在り得ないということから
「THE」
の定冠詞がつけられた特級表示品。
特製有田焼のボトルには人類が、酒づくりを発見した時の風景が表されている。
この気品、この喉ごし、今宵は
オンザロックでいきますか?
それともストレート?
ハイボールだなんて不躾なスタイルは、相応しくない。
天皇陛下が「これはおいしい」と感嘆されたウイスキーは国産だった。
昭和天皇はお酒を召し上がらなかったことで知られるが、今上天皇のご学友の
橋本明氏によると、「陛下も、お酒をたしなまれるようになったのは、美智子
さまとの結婚以降です。今は一通りのお酒は召し上がります」
では、どんなお酒をお好みになるのか。
学習院大学からの同期生である島村宜伸・元文部大臣はこう語る。
「昭和50年代のこと。友人数名と東宮御所にお招き頂いた際、妃殿下が
『カティサーク』の一番安ランクのものを召し上がられておられるので、侍従に
その理由を尋ねると『殿下がウイスキーを辛いとおっしゃって』と。
あまり好まれないので、あり合わせのものを飲まれていたわけです。
そこで日本人が開発した、世界に誇れるウイスキーを次回お持ちしますと
申し上げて次の機会に持参致しました」
持参したのはサントリーの『ザ・ウイスキー』。
「あの時の殿下の表情がいまだに忘れられません。
最初はしぶしぶお飲みになったのですが、『なるほど辛くない・・・』と
結局、大きめのウイスキーグラスで2杯召し上がり、少し遅れて見えた妃殿下に
『美智子、これはおいしいよ』とニッコリ。
妃殿下には珍しく、『まさか!』と驚いたように声を上げられたのがとても
印象的でした。そして美智子妃殿下も2杯、美味しそうに召し上がりました」(島村氏)
※週刊ポスト2011年9月16・23日号
橋本明氏によると、「陛下も、お酒をたしなまれるようになったのは、美智子
さまとの結婚以降です。今は一通りのお酒は召し上がります」
では、どんなお酒をお好みになるのか。
学習院大学からの同期生である島村宜伸・元文部大臣はこう語る。
「昭和50年代のこと。友人数名と東宮御所にお招き頂いた際、妃殿下が
『カティサーク』の一番安ランクのものを召し上がられておられるので、侍従に
その理由を尋ねると『殿下がウイスキーを辛いとおっしゃって』と。
あまり好まれないので、あり合わせのものを飲まれていたわけです。
そこで日本人が開発した、世界に誇れるウイスキーを次回お持ちしますと
申し上げて次の機会に持参致しました」
持参したのはサントリーの『ザ・ウイスキー』。
「あの時の殿下の表情がいまだに忘れられません。
最初はしぶしぶお飲みになったのですが、『なるほど辛くない・・・』と
結局、大きめのウイスキーグラスで2杯召し上がり、少し遅れて見えた妃殿下に
『美智子、これはおいしいよ』とニッコリ。
妃殿下には珍しく、『まさか!』と驚いたように声を上げられたのがとても
印象的でした。そして美智子妃殿下も2杯、美味しそうに召し上がりました」(島村氏)
※週刊ポスト2011年9月16・23日号
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