2017年04月27日

小手毬

先日、生けた藤の花。
酒が好きな、藤の花。

思いの外、酒が少なかった(どんだけ酒好きなんだ?)のか僅か一日で
あっさりと萎れてしまった。

それにひきかえ小手毬は酒などなくても咲き誇る。
一枝だけでは寂しそうなので、再び園芸家のオープンガーデンを訪れた。
すると、気前の良い園芸家は「好きなだけ持って行け」、とおっしゃる。



小手鞠は下戸なので生けるには水だけでよろしい。



白く小さな花が丸く集まり、手毬のように咲くことから、
「小さな手毬」で「小手毬」になったそうだ。



生け花の材料や茶花として利用されている。
花言葉は「友情」「優雅」「上品」。


  
タグ :子手毬


Posted by Le Rentier   at 03:58Comments(0)◆歳時記と花鳥風月植中毒

2017年04月25日

日本原産の古来より愛でられている藤。
万葉集にも詠まれ、古くから日本人に親しまれてきている。



ある園芸家さんが、
所有手入れされている庭の、樹齢40~50年の藤の花が満開なのだという。
というわけで、お邪魔して花見と洒落こんできた。

水が下がりやすい藤の花が花屋で切り花で売られることは珍しく、殆んどの
場合鉢植えで売られる。
切り花をもとめるには、茶道家や華道家向きの専門店での扱いになるらしい。



さて、園芸家から分けていただいた藤と小手毬の花を生けてみた。




藤は酒が大好き、うわばみ並みに・・・。
花器を酒器にみたて、水と酒を満たすと藤は悦んで咲き乱れる。
花を生ける器に少量の(猪口1,2坏の)酒を加えるのがよいという。

幹ごと大壺に挿すような時は、ノコギリを引きながら常に酒を切口に
注ぎ続ける。

こうすると藤はご満悦・・・、
ホント酒が好っきやな~。



瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ
         畳の上に とどかざりけり       子規



  
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Posted by Le Rentier   at 04:31Comments(0)◆歳時記と花鳥風月植中毒

2017年04月24日

La Pineta Podere Monastero 2009

あっという間にマグナムサイズのカヴァを飲み干した「 男の料理教室 」という
真昼間の酒盛り・・・。



飢えた生徒たちは、ベリーAのロゼ、ソーヴィニヨンブラン、ベリーAの赤の
ボトルと料理の皿を次々と空にした。


そして、〆のワインはスーパーガレージ。



「  これぞイタリアのロマネ・コンティ 」と呼ばれる。
イタリア史上最高のピノ・ノワール、世界屈指のDRCの苗木家が提供した
ロマネ・コンティの畑と同じ究極のピノ・ノワール、「 777クローン 」
から誕生した超濃厚&ウルトラ・モダンなピノ・ノワール。



―――La Pineta ラ・ピネタ。
イタリア史上最高のピノ・ネッロ・・・、酔っ払たな~。



◆La Pineta Podere Monastero 2009 ラ・ピネタ
 色・容量:赤750ml
 ALC:13.5%
 品 種:ピノ・ノワール(ピノ・ネッロ)100%
 生産地:イタリア、トスカーナ地方、カステッリーナ・イン・キャンティ地区(トスカーナIGT)
  
タグ :La Pineta 2009


Posted by Le Rentier   at 01:15Comments(0)◆飲み食い備忘録◆CHAMPAGNE-WINE

2017年04月23日

Ferré i Catasús

イタリア料理店での「 男の料理教室 」というカルチャーに誘われた。
ところが、その教室は日曜日の真昼間から飲んだくれるという集まりだった。
さて、料理教室である。
1本目に抜いた泡は・・・、

Ferré i Catasús Cava Brut Reserva 1500ml
ファレ・イ・カタスス カバ ブルット レセルバ マグナム。

 
これは、シャンパーニュのレコルタン・マニピュランのような高品質な物を
つくりたいという精神から、自分で葡萄を栽培して収穫から醸造、瓶詰めまで
するという採算度外視での優れたワイン造りをしているワイナリーである。

シャルドネを15%加えるという新しいアイデアとチャレンジ精神、創造性に
溢れたカヴァ新世代のエネルギーを立ち昇る泡から感じたい。


ラベルにはこんな ⇓  詩が書かれている。

「母なる根、誕生の喜び、ここから生まれる。 灼光、やわらかな空気、
雨、理想の住み家、ミクロクリマ、そして手、やさしい愛撫、触れる。
そして声、私に話しかける。
繰り返す心地よい声で甘くブルット(生のままのもの)それが“ブルット”になる。
そして私は母になる」

鈍くくすんだ黄色い色調の液体は光を集め黄金色に染まる小麦畑を映し出す。
その光景はまるで常世の様で、誰もが皆心に持つ人と自然が完璧に調和された
原風景。舌の上の蜜の余韻。STING "Fields Of Gold"



母なる根、酒飲みの喜び、真昼間から生まれる。



◆Ferré i Catasús Cava Brut Reserva ファレ・イ・カタスス カバ ブルット レセルバ マグナム
 生産地:Spain・Mediterranean Region・Cataluna
 生産者:Ferré i Catasús フェレ・イ・カタスス
 スタイル:Sparkling wine・White
 品 種:Macabéo(マカベオ)、Xarel-Lo(チャレッロ)、Parellada(パレリャーダ)、Chardonnay(シャルドネ)




つ・づ・く・・・、



  

Posted by Le Rentier   at 18:14Comments(0)◆飲み食い備忘録◆CHAMPAGNE-WINE

2017年04月22日

金色の夢



そのボトルには、グスタフ・クリムトが描いた少女がプリントされている。
まるで金色の夢を見ているかのように、立ち昇る泡とともに金箔が舞う。




――― GOLDTRAUM ゴールドトラウム、金色の夢。


シャンパーニュ地方出身のディードリッヒ氏により作られた。

リューデスハイム村における初のスパークリング・ワインメーカーとして
1856年の創業以来、ずっとスパークリングだけを造り続けている。

それが、リューデスハイマー・ヴァインケラライの伝統である。




◆ゴールドトラウム スパークリング ホワイト GOLDTRAUM Sparkling White
 生産地:ドイツ・ラインガウ
 造り手、生産地域:リューデスハイマー・ヴァインケラライ【Rudesheimer Weinkellerei GmbH】
 品 種:トレッビアーノ50%、アイレン50%
 容 量:750ml
  
タグ :GOLDTRAUM


Posted by Le Rentier   at 03:23Comments(0)◆CHAMPAGNE-WINE

2017年04月17日

サウナしきじ

登呂遺跡のすぐ南に敷地(しきじ)という地名がある。
清水での用事を済ませ、浜松への帰り道にセッカクなので 聖地、



サウナしきじ
へ寄り道をすることにした。



サウナしきじに行くことを

「 しきじ詣で 」

と巷では言うらしい。

水風呂には良質な地下水が爆音とともに落下!
水風呂に入るためにサウナに入るのか・・・、
サウナに入ったから水風呂に入るのか・・・。



◆サウナしきじ
 〒422-8036 静岡県静岡市駿河区敷地2-25-1
 054-237-5537
 営業時間:24時間営業 年中無休




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Posted by Le Rentier   at 03:47Comments(0)いい湯♨いい風呂♨

2017年04月16日

枝垂れ桜と清浄庭

4年ほど前に、弘法大師卍浜名湖岸八十八ヶ所霊場というモノを知りウロウロと
ウォーキング(徘徊)したことがある。
その時に佐鳴湖畔にある龍雲寺さんに立ち寄った。



先日、その龍雲寺さんの前を通りかかったおりに、枝垂れ桜が見事に
咲き誇っていたので、カメラを向けていると、

「 よ~やっと咲いたわね~ 」

と、散歩のおばあちゃんに声をかけられた。



で、桜を愛でていたら・・・、

ん?

なんと、当時は普通の寺だと思っていたが4年経って、境内がもの凄~いことに
なっていることに気付いた。
それは以前は、無かった本堂の手前には枯山水庭園(平成の小堀遠州作)と、



本堂左手には水琴窟が造られていた。
そして、江戸元禄期に建立されたという本堂の裏手、遊歩道を散策していると、
落差15メートルの滝に出くわした。



滝つぼは池になっていて、そこには色鮮やかな錦鯉たちが泳いでいる。




この、金色のデカいヤツを「 将軍 」と(勝手に)呼ぶことにした。

庭園開放時間は9:00~16:00、9千坪もあるという境内はちょっとした癒しの
テーマパークだ。

―――龍雲寺
また、散策に訪れたいお寺である。




   

2017年04月15日

駒ヶ岳1986 30y.o.シェリーカスク

昨年の暮れに、本坊酒造に入社して1年目だという若き営業マンがやって来た。
せっかくなので、The Malt of kagoshima1984 をグラスに注ぐと喜んだ。

東京の会社に戻った彼から、しばらくしてメールが届いた。
そのメールのおかげで今夜、駒ヶ岳1986 30年が飲める。



マルスシングルモルト駒ヶ岳 1986 30年シェリーカスク。

*以下は、メーカー案内文より抜粋

1985年、本坊酒造はウイスキー造りに最適な環境を求めて長野県上伊那郡宮田村に
マルス信州蒸留所を竣工しました。その後、当社ポットスチルを設計した岩井喜一郎氏の
想いを基に蒸留したモルト原酒は、中央アルプス駒ヶ岳の麓、雄大な自然に見守られながら
熟成の時を重ねいます。「シングルモルト駒ヶ岳1986 AGED 30 YEARS シェリーカスク」は、
シェリーカスクで熟成された1986年蒸溜のモルト原酒を2樽ヴァッティングした、稀少な
30年熟成のシングルモルトウイスキーです。マルス信州蒸溜所の歴史と共に歩んできた
この1本は、薫り高く華やかで、熟したプラムのような濃密で甘美な芳香の余韻と、30年の
確かな歴史を感じさせる円熟の味わいをお楽しみいただけます。

ラベルの絵「 うつふせて泣いたるきみは未だ夏果の微匂ひ・樹子 」は、
日本画家・池永康晟氏の作品です。





駒ヶ岳美味しいなぁ・・・。
NMさん、ありがとう。

霧箱の真田紐を解いたら、難しくて元のように結べな~い。
この独自の結び方・・・、誰か教えて~。



◆シングルモルト駒ヶ岳1986 AGED 30 YEARS シェリーカスク
 蒸 溜:1986年(昭和61年)
 樽 種:シェリーカスク
 瓶 詰:2016年6月
 詰本数:619本
 度 数:48%
 製造場:マルス信州蒸溜所




  


Posted by Le Rentier   at 05:06Comments(0)◆WHISKY

2017年04月13日

成功にあやかりたい酒

今夜が3回目の来店である。
週2で浜松に来るというビジネスマン。
とにかく酒が強い。

China Blue ⇒ X・Y・Z ⇒ COMME des GARÇONS ⇒ Duvel
と杯を重ねて、ひと言呟いた。



「味わい、強さは度外視してビジネスで勝てそうな名前のカクテルを」

バーテンダーは頷いて、素早くドライ・ジンとパイナップルジュース、
グレナディンシロップをシェークした。

「JINX ジンクス」。

世の中には縁起を担ぐ人がじつに多い、勝負事にコレをすれば絶対負けない
ジンクスがある、という言い方を日本人はする・・・、

ところが、彼に言わせるとジンクスとは英語圏では縁起の悪い意味で
使われるよね、と優等生な返答が返って来た。

そりゃそうだ。

そういう事なら、と次にバーテンダーがシェークしたのは・・・、

Jack Dempsey ジャック・デンプシー」。

ヘビー級チャンピオンとして無敵を誇ったボクサーの名を冠した強いカクテルだ。
あのデンプシー・ロール(前傾姿勢における体重の乗った重いパンチ)のように、
パンチを効かせた味にしてやった。

ビジネスシーンでも、絶妙なパンチを繰り出してほしいねぇ・・・。






  

Posted by Le Rentier   at 04:09Comments(0)◆COCKTAIL

2017年04月12日

鍾馗

或ひは玉殿廊架のした
みはしの本までも
つるぎをひそめて忍び忍びに         ―――鍾馗



唐の国の玄宗皇帝がマラリヤにかかったとき、夢に小鬼が現れて楊貴妃の紫香嚢と
帝の玉笛を盗んで逃げようとした。そこへ大鬼があらわれて食い殺したので、帝が
「 おまえは何者か? 」と訊ねた。
すると「 私は終南山の鍾馗といいます。官吏になるための採用試験に落第して自殺
しましたが、丁重に葬られましたので恩に感じて天下の災いを除く誓いをたてました 」。



鍾馗(しょうき)は、中国に実在した人物。
科学試験に落第し、宮中で自殺したという。



この鍾馗を素材とした謡曲「 鍾馗 」の末尾の一段。
怨念と執心を捨てた鍾馗が、菩提心を発起して国土を
守護する誓願をたてた。

白隠の鍾馗像は菩提心の象徴である。



さて、桜が
散れば魔除けの鍾馗さまを飾る端午の節句はすぐそこに・・・、
でも、そ前に沼津の白隠ざくらを愛でたいものよ・・・。






  
タグ :鍾馗さま