2011年08月31日

処暑  天地始粛

処暑

七十二候  次候  第四十一候

天地始粛 ( てんち  はじめてさむし )
暑さが鎮まる時季



深夜に
店の鍵をかけて外にでると  たしかに秋がそこまで
来ていることが実感される
天地始めて寒しとは  よく言ったもの  けれども
そうはいっても  日中は夏の気候そのもので
お彼岸までは  暑い暑いの毎日なのだろう
  

Posted by Le Rentier   at 18:31Comments(0)暦あれこれ

2011年08月30日

LA STRADA

毎晩、カウンターの内側で酒を作っていると
「何でそんなに長く続けているの?」と、聞かれることがある。



日曜日の深夜
午前2時から観たDVD フェリーニの「道」。

「道ばたの石ころ」と「世界に一つだけの花」には
1950年頃と2011年の今と同じく通ずる気がする。

「あれ?こんなシーンあったっけ?」
ザンパノは現実社会に生きる人間のずるさ、悪どさ、醜さ「悪の象徴」 
それは人間の弱さであるかもしれず、そういう部分、自分にもあるある。

「人間って悲しい」とフェリーニの「道」は
観るたびに「別もの」になる。
観るたびに「深く」なる。

世の中には 
「すぐわかるもの」と「すぐにはわからないもの」の二種類がある。
すぐわかるものは一度通りすぎればそれでいい。
だが、すぐにわからないものは「道」のように何度と行き来し、少しずつ
じわじわとわかりだし「別もの」に変わっていく。
そして、わかる度に自分が見ていたのは全体の中の、ほんの断片に
過ぎなかったことに気づく。

初めて観たときには、わからなかった「道」に今の私は、とめどもなく涙を流す。
理解しようと努力などしなくとも胸えぐられる。
人にはどんなに、わかろうとあがいたところで
その時が来るまで、わからないものがあるのだ。
しかし、ある日わかってしまえば、それを覆い隠すことなどできない。

長い目で今を生きろ・・・、と。 



「バーの酒」もそういうものなのであろうか。
やはり、今夜もカウンターの内側で酒を作る自分がいる。

  
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Posted by Le Rentier   at 00:37Comments(0)映 画

2011年08月28日

イグニタス

遥か昔、一応サッカー少年だった頃にお世話になったショップ。
有楽街の浜松イレブンで息子のスパイクを購入した。

前回のパワー・キャットから

ミズノ・ウェーブイグニタスへ ・ ・ ・ 、

これで本田圭佑みたいになれりゃ、日本中~圭佑だらけじゃん!


感謝価格で値段が同じならば、

父はカンガルー革の
モレリアウェーブが、よかったけれど
今時の中学生にとっちゃ
黒いスパイクはダサいのかねぇ ・ ・ ・


「 このカンガルー革の価値が解らんようじゃ、まだまだだわ 」って


イレブンのオヤジと話し込む父。






「 現役を辞める年令は  もう32才と決めている 」



                     日本代表MF   本田圭佑




  

Posted by Le Rentier   at 06:04Comments(0)Football

2011年08月27日

Corpse Reviver


マッカランのハイボールを飲みながら

「次は(二杯目)お盆のカクテル~」、と  

タイトなワンピースが似合う、少し酔った彼女が言う。
しかし・・・、お盆のカクテルって、何?何?何だ?
である・・・。

「ほらッ!8月はご先祖が帰ってくるでしょ」
「もしかしてコープス・リバイバーですか?」
「そう!それッ!」


このカクテルはブランデーベース(The Ritz Bar/フランク・メイヤー作/1920年代)と
ジンベース(Savoy Hotel の the American Bar/ハリー・クラドック作/1920年代)が
あるが、より現代的な味なのはジンベースだと思うのだ。


彼女は、ビトウィーン・ザ・シーツも好きだというので迷わず
ジンベースのNo,2を作った。

「死者をよみがえらせる」という意味のカクテル
「コープス・リバイバー」は、アイ・オープナーなどと
同様で迎え酒の一種。


「立て続けのコープス・リバイバー4杯は、死体を再び殺すだろうね」  

と言ったのはハリー・クラドックであったが
やがて彼女は

「あぁ・・・、もう1回位結婚した~い」

と言いつつ、カクテルを綺麗に飲み干して死ぬ事も無く
気持ちよさそうに帰っていった。


◆Corpse Reviver No,2
 ジン      1/4
 コアントロー 1/4
 リレ・ブラン   1/4
 レモンジュース1/4
 アブサン 1dash





  

Posted by Le Rentier   at 03:22Comments(0)◆COCKTAIL

2011年08月25日

処暑  綿柎開

処暑

七十二候  初候  第四十候



綿柎開(わたのはなしべひらく)。
綿を包む柎(はなしべ萼がく)が開きはじめる時季。

暑さが止んでくると、綿の花が開くとはピンとこないが
立春から88日目が八十八夜。
台風が多く来襲する210日目が、二百十日という。



「 おい。いるか 」
「 いる。何か考えついたかい 」
「 いいや。山の模様はどうだい 」
「 だんだん荒れるばかりだよ 」
「 今日は何日だっけかね 」
「 今日は九月二日さ 」
「 ことによると二百十日かも知れないね 」        二百十日/夏目漱石



台風ではないが昨夜からよく降った雨 ・ ・ 漸く止む。



  


Posted by Le Rentier   at 17:19Comments(0)暦あれこれ

2011年08月24日

己に還る酒



8月は死者の月だという。


今年の彼の夏は、公私において辛いことが重なった。
未来の見えない硬直した現状の閉塞感が、約1ヶ月間
彼から、外でのお酒を遠ざけた。


しかし今夜は、ボタニカルの高いロンドンジンのオン・ザ・ロックと
アブサン&ウォーターの入ったグラスが空になる深夜には、徐々に
肉体と精神の弛緩をもたらし、己れに還っていく。


棄てた一粒の柿の種
生えるも生えぬも
甘いも渋いも
畑の土のよしあし





  

Posted by Le Rentier   at 22:36Comments(0)◆独り言・・・雑感

2011年08月23日

夏休み


8月21日(日)
8月22日(月)
8月23日(火)
夏期休暇を頂いております
8月24日(水) より通常営業致します

バー  ル・ランティエ 店主敬白




一昨日から夏休み ・ ・ ・
・ ・ ・ もう
完全にスイッチが切れている




12472歩/277kcal
With Love and ever good will for Summer 2011 at bar Le Rentier !!

  

Posted by Le Rentier   at 12:42Comments(0)店主敬白

2011年08月21日

立秋  蒙霧升降

立秋

七十二候  末候  第三十九候

蒙霧升降 ( ふかききり  まとう )
濃い霧がまとわりつくように立ち込める時季





涼しく気持ちがイイ小雨の午後 ・ ・
豊橋の若松園本店で  鼈甲(べっこう)羊かんを買い



市内を走る  路面電車の隙間を抜け
霧煙る  多米トンネルを抜けて  浜名湖西岸
R301沿いの  Cafe moimoi  でコーヒーブレイク
湖面を走るボートが  ウェイクボードを
引っぱる様子を眺めながら
徐々にスイッチが切れていく ・ ・ ・






8月21日(日)
8月22日(月)
8月23日(火)
夏期休暇とさせて頂きます

8月24日(水) より通常営業致します

バー  ル・ランティエ 店主敬白



歩/kcal  今日は走ってない
With Love and ever good will for Summer 2011 at bar Le Rentier !!   

Posted by Le Rentier   at 19:24Comments(0)暦あれこれ

2011年08月20日

涼しげに

LONDON の Bar シーンから ・ ・ ・

彼女のボストンシェーカーから
流れ落ちるカクテルは ・ ・ ?







11484歩/258kcal
With Love and ever good will for Summer 2011 at bar Le Rentier !!

  

Posted by Le Rentier   at 20:22Comments(0)female-bartender

2011年08月19日

涼風



寺田寅彦は、随筆 『涼味数題』の冒頭に
「涼しさは瞬間の感覚である」と記した。

寅彦は 
「涼しさ」は日本の特産物ではないかという気がする・・・、
とも

昨夜は、数日ぶりにエアコン無しで眠れた。 
エアコンよりも、風鈴と金魚が好きで
我が家は今夏、金魚でなくザリガニだ。



ふき通す涼しき風や腹の中         夏目漱石



今日また東北で震度5の地震。
「天災は忘れた頃にやってくる」は寅彦の言葉といわれるが文言はない。



With Love and ever good will for Summer 2011 at bar Le Rentier !!