2023年06月24日

樽のリハビリ

老母の診療で整形外科へ立ち寄ったおりに、ロコモティブ症候群についての
掲示版が目に留まった。

ぼんやりと眺めていて、いかに衰えた運動機能をリハビリで取り戻すことの
重要性を説いていた。




さて、ラム酒のバカルディの熟成に使うオーク樽はバーボン樽を使っている。



バーボンはバーボンを名乗るために、必ずオーク樽の新樽を使うことが義務
付けられ、樽の職人によってオーク樽の補修やタガの締め直しなどを行う。

最後に樽の内部を焦がす火入れ(チャーリング)をすることで機能的に新品と
変わらない樽となる。
まるで、それはオーク樽のリハビリを行っているようだ。

やがて、リハビリを終えた樽は、香味と色づけの熟成という二度目のお務めを
果たすのである。


  

Posted by Le Rentier   at 01:45Comments(0)◆独り言・・・雑感◆RUM

2022年07月02日

革命の赤

義父の三回忌法要が執り行われた。

お経を詠む御年94歳の大おっさまの左手首には、
Apple Watch が輝いている。
やがて・・・、

「それでは、お寺で待つ」

と言って電動アシスト自転車に跨がり颯爽と走り去った。



さて、17年前の夏に旧友から開店祝で送られて来たキューバ土産。



それは、革命の赤・・・、ゲバラTシャツ
である。
長年愛用してヨレッヨレになったので額装をした。

なんだかな、ハバナクラブが飲みたいら。



#OPEN 18:30-24:30(LO.23:30)Irregular holidays


  

2021年12月26日

ロン キューベイ レゼルヴァ エスペシャル 10年

キューバという国はラムを重要な輸出品として位置づけていて、ラムの製造は
国策にあり、規定がかなり細かく定められている。

さて、そのキューバのラムが久しぶりに新入荷。



「ロン キューベイ レゼルヴァ エスペシャル 10年」


“ハバナクラブ”をリリースしているキューバ・ロン社は熟成管理において、熟成庫が
15度以下になった場合はその期間中は熟成年数にカウントしない。

という気合の入れ方が他とは違う造り手である。
そして我々が口にするラムのボトルには、必ず緑色の

「キューバ政府お墨付き」



のシールが貼られ、なんともキューバの矜持を感じるのである。




年内(2021年)は 12月30日(木)まで営業致します。
#OPEN 18:00-24:00(LO.23:00)Irregular holidays


  

Posted by Le Rentier   at 04:58Comments(0)◆RUM

2020年11月10日

屑屋の娘とデュ・メール



わずか5歳のとき、チューインガムの自動販売機におもちゃの貨幣をむりやり押しこんでいるところを、店の
主人につかまって以来、決してどじを踏まぬよう気をつけるようになった“ぼく”トーニーは、つかまる危険なく
いただけるものは、片端からちょうだいして成長した。

一非行少年の青春を回想スタイルで浮き彫りにした傑作短編「屑屋の娘」他6編。



秋の夜長、アラン・シリトーのこういう文章のお供はオヨー・ド・モントレーの
du Maire デュ・メールとマツサレム15年。



ソレラが醸した黄金時代のキューバン・スタイル・ラムにデュ・メールのピリリ
とした酸味のある甘いウッドのアロマが絡みつく・・・、





そんな恍惚とした?時間をあと何回味わえるだろうか。


#OPEN 18:00-24:00(LO.23:00)Irregular holidays








  

Posted by Le Rentier   at 02:27Comments(0)◆RUM◆乱読観聴備忘録◆CIGAR活字中毒

2020年08月05日

KRAKEN

烏賊墨なのか、蛸墨を想わせるダーク・ブラックなラム。

亡霊が海で暴れてる!
海賊狩りだ!!



パイレーツ・オブ・カリビアン Pirates of the Caribbean な酒
セラミックでビクトリア朝時代のボトルを模したラムが気分だ。

「クラーケン・ブラック・スパイスド・ラム・セラミック(47%)」

トリニダード・トバゴ産のラムに11種以上の秘密のスパイスをブレンドした
スムースな味わいのブラック・スパイスド・ラム。



クラーケンとは、大型帆船を襲ったとされる触手のある伝説上の海獣。

美味過ぎて飲み過ぎ注意・・・、
海の藻屑ならぬ酒場の藻屑に!



#OPEN 18:00-24:00(LO.23:00)Irregular holidays


  

Posted by Le Rentier   at 01:17Comments(0)◆RUM

2020年01月19日

Cafe NEGRONI

イタリアが統一される前の1860年、イタリア人のほとんどが未だ自家製の
リキュールを家飲みしていた時代に謎の赤い酒が生まれた。

謎の酒を生み出したのは、ミラノ近郊の町パヴィアに住むガスパーレ・カンパリ
という男だった。1888年からカンパリと
呼ばれるようになった酒は、その赤色が
注目を集め不思議がられた。20世紀に入るころにカンパリはビターと呼ばれ、
いわばコーラのような存在だったそうだ。

さて、そろそろコーヒーの新しい話題(お酒)ほしくないですか?
そこで届いたばかりの銀座カフェーパウリスタの豆を使って、店主がつくった
カクテルは・・・、


Cafe NEGRONI カフェ・ネグローニ。



NEGRONI ネグローニといえばジンだが、あえてバカルディ8ラムを使用し、
フラッシュインフュージョンという処方で豆からコーヒーフレーバーを抽出。
心地よいスパイシーさと、コーヒー感が楽しめる重厚な一杯に仕上がった。



◆Cafe NEGRONI カフェ・ネグローニ
 BACARDI 8・・・・・45ml
 CAMPARI・・・・・・15ml
 Vermut LUSTAU・・・15ml
 コーヒー豆・・・・・20g
 コーヒーシロップ・・10ml
 ドライオレンジ・・・1枚


  
タグ :Cafe NEGRONI


Posted by Le Rentier   at 03:59Comments(0)◆COCKTAIL◆RUM

2019年11月17日

タッタカ、タッタカ!ジャック・ター

タッタカ、タッタカ!今年も伊豆熱川産ライムが大量だ!



水夫のジャックがハーレーに跨り、タッタカ、タッタカ鳴らして飲みに来る。

そいつが、タッタカ・ジャック ⇒ から転じて「ジャック・ター Jack Tar」
【1Glass/¥1200‐ 1Bottle/¥2000‐】
と呼ばれるようになったカクテル。



一杯1200円・・・、今年はボトル売りでも一本(280ml)2000円。
【1Glass/¥1200‐ 1Bottle/¥2000‐】


令和元年も残すところ40何日、タッタカ行ってしまいますな。



  

Posted by Le Rentier   at 05:06Comments(0)◆COCKTAIL◆RUM

2019年11月16日

モンク爺さん

次のインド出張が待ちどおしいなぁ・・・。

などと、一昨年に記した文章を読まれた律儀な酔客が怪しげなビジュアルの
「モンク爺さん」ボトルを携えて現れた。

―――OLD MONK THE LEGEND オールド・モンク・ザ・レジェンド。

インドの緑の大草原に育った良質のシュガーケインというサトウキビの糖蜜を
原料にしたラム。
醸造・蒸留業者のモハン・メッケン社は、世界で最大のラム製造会社の一つ。



「ザ・レジェンド」のボトルは、1800年代後半にインドでオールドモンクの生産を
はじめたイギリスの企業家“HG・メッケン”の頭部をかたどっている。

焦がしたキャラメル、糖蜜、熟したフルーツ、非常に複雑。



メッケンさん、LEGEND(伝説)っつーか
CREEEEEEEPY(不気味~)じゃんね!




  

Posted by Le Rentier   at 15:34Comments(2)◆RUM

2018年10月13日

ラ、ラ、ラ~、ライムとジャック・ター

どうしよ~!
大量に送られて来た、伊豆熱川産ライムの消費にあたふたしている。



そんなこんなで、ギムレット、ジン&ライム、モスコー・ミュール、ジャック・ター・・・、
と、カクテルを作れども、つくれども、一向に減らないライムたち。

そこで、棚からロンリコ151とサザンカンフォートを引っ張り出して・・・、



ボトルド・ジャック・ターをこしらえた。

1972年創業、横浜・中華街にある Windjammer Jazz Cocktail Lounge
ウインドジャマー・ジャズ・カクテル・ラウンジ
、ここでジャック・ター(Jack Tar)は
産声をあげたという。

中華街や元町ってのは昔、横浜の港に寄った異人の船乗りたちで溢れかえり
タッタカ、タッタカとマフラーを鳴らして、鉄の馬ハーレーに跨り水夫(船乗り)の
ジャックが酒を飲みに中華街にやって来る。

そんな酒飲みジャックのためにアルコール75,5%のラムを使って考えられた。


さて、久々に来店したのは店主と同級生のオッサン、むか~し横浜住みだったという。
せっかくだから、出来立てボトルド・ジャック・ターを見舞う。
すると、あっという間に75,5度のラムに、一発KOである。

では、おやすみなさいませ!











  


Posted by Le Rentier   at 06:01Comments(0)◆COCKTAIL◆RUM

2018年07月08日

赤い彗星☆彡

ジメジメとどんよりとした七夕の夜である。
春先にお台場を満喫したお父さんがスマホの画像を見せびらかす。

「マスター!ユニコーン見る・・・?半端ないに~」
「マジで~?」



昔、シャレで「赤い彗星☆彡」というカクテル(未発表)を創ったことがある。
もちろん、モデルはこの漢(おとこ)だ・・・。



シャア・アズナブル、クワトロ・バジーナ、キャスバル・レム・ダイクン。


その昔、頷きながら
評伝シャア・アズナブル《赤い彗星》の軌跡(皆川ゆか著/サンライズ監修:講談社文庫)



読んだ・・・、
組織の中で苦悩するクワトロ大尉にちょいと共感(共感なのか?)したものだ。





龍馬に学べ?いや、シャアでしょ!
              ―――福井晴敏

―――赤い彗星☆彡。
勿論、ユニコーンガンダム萌えのお父さんに捧げる。



◆~赤い彗星☆彡~Le comète rouge コメート・ルージュ
 ラ・マニー・ブラン    
 グレープフルーツJ
 アメール・ピコン
 グレナデンシロップ  
 *シェークしてウエーブスタイルにしたカクテルグラスに注ぐ、星型のレモンピールを浮かべる。



グリプス戦役についてはコチラ!


  


Posted by Le Rentier   at 02:13Comments(0)◆COCKTAIL◆RUM映 画