2014年12月30日

Bolivar × Galliano



「 俺はね、このボリバールのベリコソス・フィノスは
  葉巻の中の葉巻だと思うんだ。    そして、ボリバールの中のボリバール。 」
                      ―――元週間プレイボーイ編集長/島地勝彦



ボリバーと言うブランド名は南米ベネズエラの英雄、
「 サイモン・ボリバー 」という革命家
の名前に由来する。
力強い味わい、スパイシーで荒々しい土くさい味わいが特徴だ。


1901年から作られているが、1950年代にシフエンテに買い取られ
一気にブランドイメージを上げた。


「 解放者 El ‐ Libertador 」


サイモン・ボリバーはスペインから南米大陸を開放したために、スペインでは
いまだに、ボリバーの葉巻の取扱はほどんどないという。


―――ボリバー・ベリコソス・フィノス。


力強い味わいと豊かな香りは、初心者よりはシガーマニア向きである。
アフターディナー、強い食後酒と一緒に、というのがもっとも似合うだろう。


―――24時。



シングルモルトに飲み飽きてきた舌に、南米の英雄ボリバーの相棒には
イタリア・エチオピア戦争の英雄ジュゼッペ・ガリアーノ陸軍少佐を冠した
ガリアーノベースの「 ゴールデン・キャデッラック 」だ



良かれ悪しかれ、二人の英雄を私淑する年の瀬の静謐な時間である。



◆ゴールデン・キャデラック Golden Cadillac
 ガリアーノ
 ホワイトカカオ
 生クリーム   *シェークしてカクテルグラスへ注ぐ。




◆本日は2014年の最終営業でございます◆     Bar le rentier




  
タグ :BolivarGalliano


Posted by Le Rentier   at 05:18Comments(0)◆COCKTAIL◆CIGAR

2014年12月28日

ペルル・ド・セル

ブルターニュ地方のゲランド、大西洋岸のイル・ド・レ(レ島)、そして、
プロヴァンス地方のカマルグはフランスの三大自然海塩である。



そのひとつ「 カマルグCAMARGUE 」は

スイスのサン=ゴタール峠から流れるローヌ川はアルルで
東のグラン・ローヌと西のプティ・ローヌへと二つに分かれ、その
二つのローヌ川と地中海に囲まれたデルタ地帯にある。

カマルグ・ペルル・ド・セルは、古代ローマ時代から2000年以上
変わらぬ製塩技法で、良質な塩を産出してきた。
自然海塩の中でも最高品質のものが、フルール・ド・セル fleur de sel(塩の花)と
呼ばれる。






―――25時。
その塩の花が、今夜の締めのカクテル、ライジング・サンのグラスに咲く。




年内(2014年)は12月30日(火)まで営業致します。



  


2014年12月27日

獨坐(どくざ)



―――獨坐(どくざ)。

一人の百丈禅師に「 有難いこととは何ですか? 」と問いた。
すると禅師は「 今、ここで一人坐って居ることだ 」と答えた。

何かと慌ただしい年の瀬である。
だからこそ閑(しずか)に坐って我が身を顧みたいものである。
    〈 出典・「 碧巌録 」第26則 〉

「 独 」というのは多に対する孤独という外見的なことではなく、
自分の世界(存在の本性)いっぱいということだそう。
この獨坐の「 坐 」は坐禅のことであるとともに、日常のすべての行ないが
修行になっているということ。

坐という字は土の上に人が対座している形で、元来欧州的考えでは
土とは罪であり汚れである現実のこと、この現実の上に
しっかり坐って安心を見つけていくということなのだろう。



さて酒場のカウンターに一人、ウイスキーのグラスと対坐する金色の時間。
そこには、ならではの宇宙がある。



年内(2014年)は12月30日(火)まで営業致します。



  
タグ :獨座


Posted by Le Rentier   at 18:31Comments(0)◆独り言・・・雑感

2014年12月22日

勘平鮨

―――お客様のおいしい笑顔を見たくて、日々の仕入れは真剣です。
本物の寿司をいかにおいしく安く食べて頂くか、毎日が勉強だと考えています。

街中の繁華街から車で5分程、ちょっと見落としそうな素朴な田舎。
こういうポツンとした佇まいが別天地だったりする。




美味い鮨が喰いたい。
やって来たのは勘平鮨(浜松市中区神田町)。

鮨というものの生む甲斐々々しいまめやかな雰囲気、そこへ人がいくら耽り込んでも、
擾れるようなことはない。
万事が手軽くこだわりなく行き過ぎて仕舞う。




とろっとろの白子を流し込む今夜の酒は
1864年創業の関谷醸造さん蓬莱泉創業150周年特別酒 純米大吟醸。

地元愛知の酒造好適米「 夢山水 」を未体験の30%まで磨き醸された純米大吟醸酒。
磨き過ぎて「 蓬莱泉 吟 純米大吟醸 」の魚が骨になってしまった。






鮨屋はめいめい、好み好みの場所に陣取って、鮨ダネで融通して呉れるさしみや、
酢のもので酒を飲んだり、すぐ鮨に取りかかったりするのが乙である。

さて、大将のおすすめを何十貫と喰らって〆の巻物は、なみだ巻。
今夜は上質の山葵で泣かされた。







  
タグ :勘平鮨


Posted by Le Rentier   at 00:36Comments(3)◆飲み食い備忘録

2014年12月21日

ベルベル人

ベルベル人は、北アフリカ(マグレブ)の広い地域に古くから住み、
アフロ・アジア語族のベルベル諸語を母語とする人々の総称である。

ヨーロッパの諸言語で Berber と表記され、日本語でベルベルと呼ぶのは、ギリシャ語で
「わけのわからない言葉を話す者」を意味するバルバロイに由来するが、自称は
アマジグ(الأمازيغ(al-Amāzīgh) アマーズィーグ)といい、その名は「高貴な出自の人」
「自由人」を意味する。


さて、今朝のマラケシュで行われたファイナル、
サンロレンソ VS レアル・マドリード戦を観た。



自由人ベルベル系アルジェリア人の子、9番カリム・ベンゼマは
7番C・ロナウドと出会ってその才能が開花したねぇ・・・、 
あれほど攻撃に効果的なアクセントをつけるベンゼマを見たのは
初めてだ。

高貴な出自の人・・・、ベルベル人だそうだ。
そういえば・・・、



ジダン様も




エリカ様もベルベル系だったねぇ。



年内(2014年)は12月30日(火)まで営業致します。




  
タグ :ベルベル人


Posted by Le Rentier   at 15:52Comments(0)Football

2014年12月17日

ラボーナ



―――クリスティアーノ・ロナウド・ドス・サントス・アヴェイロ(1985年2月5日生)。
2000年代後半から現在に至るまで世界最高のサッカー選手の一人である。

かつてレアル・マドリードでプレーしたジネディーヌ・ジダンはロナウドを「 努力家 」と
称し、自身の現役時代よりも優れていると賞賛している。

「 ロナウドはジョージ・ベストやデニス・ローといったマンチェスター・ユナイテッドの
歴史における素晴らしい2選手よりも優れている 」と語ったのはヨハン・クライフだ。





強い冬型低気圧の今朝、クラブワールドカップの準決勝を何げに観ていて
彼のプレーにビックリした。

それがコレ!






クリスティアーノ・ロナウド ・ ・ ・ 変態である。





  
タグ :ラボーナ


Posted by Le Rentier   at 16:40Comments(0)Football

2014年12月15日

英国王のスピーチ

どうせ日曜日は、選挙速報ばかりでTVはツマラナイ。


ちょうど先日、スコッチを飲みながら、浪費王ジョージ4世って面白いねぇって
話に花が咲いた夜のこと
そういえば、ジョージ6世を描いた映画があったなぁ ・ ・ ・ と教わったので
早速、借りてきた。



―――英国王のスピーチ。



エリザベス2世英国女王の父ちゃん、吃り王ジョージ6世。
最後の演説は吃らず ・ ・ ・ 。 
ベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章が、効果的だったねぇ。




年内(2014年)は12月30日(火)まで営業致します。




  


Posted by Le Rentier   at 04:16Comments(0)映 画

2014年12月10日

税金とリベットの谷

「 あぁ、このミルクのように滑らかなウイスキー 」 。


1822年に、
当時のイギリス国王ジョージ4世がエジンバラを(世に云うスコットランド行幸である)
訪問して、密造酒と知りながらもザ・グレンリベットを口にした時の言葉である。






「 あぁ、このミルクのように滑らかなウイスキー 」 。


浪費王ジョージ4世をも虜にした禁断の酒。
―――ザ・グレンリベット21年を呑りながら。


「 日本の税金はどう使われるのかねぇ 」
などと、木枯らしが吹く衆院選挙戦真っ只中の夜のカウンターでは
消費税と酒税とパトロンの話で盛り上がった。






年内(2014年)は12月30日(火)まで営業致します。









  


Posted by Le Rentier   at 04:50Comments(0)◆WHISKY

2014年12月05日

白札

先日、酒の棒量販店を物色していて見つけたのは

「 サントリーウイスキー白札 」

1923年に
ウイスキーづくりを開始した創業者・鳥井信治郎が、国産ウイスキー第1号として
1929年に発売したウイスキーである。
発売以来85年にわたって多くのウイスキーファンに愛され続けてきた、日本の
ウイスキーの原点といえるだろう。



中味はそのままに、1929年発売当時のデザインを再現し、「 白札 」の愛称で
親しまれていた白地のラベルに、鳥井商店、壽屋(現・サントリー)を支えた、あの
「 赤玉ポートワイン 」のシンボルマークが「 乙 」である。

サン(赤玉・太陽)
トリー(鳥井)

さて、飲んでみた ・ ・ ・ 、



「 イケる、絶対イケるでぇ ・ ・ ・ 」





  
タグ :白札赤玉


Posted by Le Rentier   at 16:43Comments(0)◆WHISKY

2014年12月04日

新刊

ULTRAMAN第5巻。
亜人第5巻。



深夜の運び屋から届けられた新刊漫画を堪能す。

それは、空想科学のその先への誘(いざな)いである。





  

Posted by Le Rentier   at 00:08Comments(0)漫 画