2013年02月26日

まあ、飲め!

スコッチウイスキーの名品と呼ばれる、グランド・オールド・パー
140年以上、日本のエリート層の間で愛され続けている高級品である。

厚いボディの中にスモーキーなピート香がバランスよく溶け込み、日本では
明治時代から飲まれているスコッチの名品は、40種類を超える原酒を絶妙
にブレンドし、豊潤な味わいが特徴だ。



そのオールド・パーは明治の初期、岩倉具視が特命全権大使として欧米を
視察した際に持ち帰って以来、本物の味を求める粋人たちに愛された。



「まあ、飲め」と

吉田茂元首相が、山猿と呼ばれた田中角栄にすすめたのもオールド・パー。
半世紀前の田中の天下取りについて、何らかの言質を与えたともいわれた

「オールド・パー会談」は有名な話だ。

以来、田中角栄は仰ぎ見る吉田大長老にあやかりたい気持ちもあったのだろう、
酒はコレ、オールド・パー一辺倒になる。

さて、平成の世である。
政権の振り子が振り戻って数ヶ月・・・、日本の50年先、100年先を
見据えたオールド・パー会談はなされるのだろうか。

それは、さておきオールド・パー、やっぱり美味いスコッチだねぇ・・・。


  


Posted by Le Rentier   at 04:26Comments(0)◆WHISKY◆絶滅危惧酒

2013年02月21日

Campari Mary



―――25:00。

苺のカクテル、レオナルドのグラスを空にした彼女の
二杯目のリクエストは
「カンパリグレープフルーツみたいな感じの何か」であった。
トマトジュースが大好きだと聞けばコレしかない・・・。

「Campari Mary カンパリ・メアリー」

トマトジュースを使った「カンパリ・メアリー」を生み出したのは
「パークホテル東京」のバー・マネジメントをしている鈴木隆行氏だ。 
カンパリ、トマトジュース、クレーム・ド・カシスをハードシェイク
してワイングラスに注ぐと細かい泡が静かに立ち昇りムース状になる。

口当たりがふわりと柔らかく、飲んだ後にカンパリの苦みが爽やかに
感じられるカクテルである。



◆Campari Mary(カンパリ・メアリー)
 カンパリ       20ml
 クレーム・ド・カシス 10ml
 トマトジュース    120ml
 *シェイクしてグラスに静かに注ぎ、上部がムース状になるまで待つ。






  
タグ :Campari Mary


Posted by Le Rentier   at 17:32Comments(0)◆LIQUEUR◆COCKTAIL

2013年02月17日

一木一果



1本の木に3個だけ実をつけさせるクラウンメロン。
その中から一番良いモノだけひとつだけを残して、後の2個は切ってしまう。

つまり、1本の木の中で1つの実だけを選び残して育てていく。
すべての養分を1つのメロンに集中させることで、美味しいメロンができる。

繊細な網目、豊潤な香り、上品な甘み、どれをとってもフルーツの芸術品。






本日は、定休日でございます。
またの、ご来店をお待ち致しております。

Bar le rentier

  

Posted by Le Rentier   at 21:51Comments(0)◆独り言・・・雑感

2013年02月15日

長井 建

【 神聖モテモテ王国・新装版/ながいけん著/小学館 】

「 ながいけん 」

ずっと気になっていたギャグ漫画家である。
彼の世界を観てみようと思いつつも、未だ読めずにいる。
たかが漫画、されど漫画。
勇気を振り絞らければならない(笑)。

KID先生 ・ ・ ・ 、彼も今やセンセーと呼ばれる時代です。








  


Posted by Le Rentier   at 18:31Comments(0)漫 画

2013年02月11日

82歳の作文

【 82歳の「やらまいか」作文/沢根好孝著/自費出版 】

建国記念の日に届いた沢根スプリング㈱会長の本。

それには、
大正製薬の創業者、上原正吉さんの奥さんは、常に会社の玄関のお掃除をされていた。
それを取引先の方は「 お掃除のおばさん 」と思っていたが、社員から聞かされ
「 流石に社長の奥さん 」と敬服した。
と、平成24年の2月11日に書いている。

「 ダメな社長の奥さん 」と
「 立派な社長の奥さん 」の違いは
「 質素だがケチでない 」かどうか、だという。


本日は、建国記念の日で
祝日ですが通常通り営業致しております。

Bar le rentier


  


Posted by Le Rentier   at 23:19Comments(0)◆乱読観聴備忘録

2013年02月09日

COLD DECK

この年齢になって、新たにカクテルを覚えた。
(忘れないように気を付けようと思う)

それは、好奇心旺盛なお客様が投げてくるボールから始まる。
普段は観ることのないBSの番組で紹介されていて、飲んでみたくなった彼は
Le Rentier の
カウンターに落ち着く前は、Triangle さんで同じカクテルを飲んできたという。




◆COLD DECK(コールド・デック)
 ブランデー・コニャック   30ml
 スイート・ベルモット    15ml
 ホワイトミント・リキュール 15ml  ステアしてカクテルグラスに注ぐ。



カクテルブックの記述によっては、ベルモットがドライであったりスイートであったり
処方がステアであったり、シェークであったりと、様々である。
が、今夜はシェークで仕上げてみた。

俗にいうバーに限らず、接客業には
「 お客様に育てられる 」 という言葉がある。
その育てられるというのは「 躾 」と「 金 」と「 情報 」をいう。
が、昔に比べて少なくなったとはいえ、在る所には在ると信じたい。

そういう繰り返しが大切であり、多く体験したいと思っている。



さて今夜、Le Rentier を後にしたバー・ラヴァーが、この後一体何杯の
「 コールド・デック 」を飲んだのか気になるところである。

行ってらっしゃいませ ・ ・ ・ 。






  
タグ :COLD DECK


Posted by Le Rentier   at 03:57Comments(0)◆COCKTAIL

2013年02月06日

寒雨、善知鳥~やすかた

津軽の海岸に住む善知鳥(うとう)は、ウミスズメ科の鳥で上くちばしに
こぶ状の突起があり、鳴きかたにも特徴がある。
親鳥がウトウと鳴くと、子の鳥はヤスカタと鳴いて巣から出て来るといふ。
そこで漁師は親鳥の声を真似て、子が出てきたところを捕へるのだが、それを
見た親鳥は血の涙を流して飛び回るといふ。
その涙がからだに付くと腐るので、蓑と笠を着けて捕へたのだといふ。

如月の寒雨。



―――2:30。

ワインを2本空けて、着物が似合うママと女の子に見送られた時には
ネオンが消えだした路地の石畳を、2月の寒雨が濡らしていた。

この冷たい雨が、明日の東京では雪になるのだろうか ・ ・ ・ 。
明日は、私立校の受験日である。


子を思ふ
涙の雨の
笠の上に
かかるもわびし
やすたかの鳥       西行




◆善知鳥~やすかた
 浜松市中区肴町318-1KIビル3F
 053.456.7828








  


Posted by Le Rentier   at 03:44Comments(0)◆飲み食い備忘録

2013年02月05日

仮面ライダー

ある夜、酒場のカウンターで弾けたライダートーク。
懐かしくてネットを彷徨って「 涙物 」を発見した。



「 戦え!7人ライダー 」。



しかし、時代は平成 ・ ・ ・



世界の平和を守ってきた7人ライダー、今は「 上野樹理 」の
部屋を(も?)守っている。



因みに1号さんの声 ・ ・ ・ 本郷猛(藤岡弘)だねぇ。






  

Posted by Le Rentier   at 06:11Comments(0)漫 画映 画

2013年02月03日

アームストロング砲

【 アームストロング砲/司馬遼太郎著・講談社文庫 】



幕末、もはや時勢がここまできた以上、もったいぶっても仕方があるまい。

佐賀藩の軍隊を、官軍の主戦力にしたい桂小五郎の懇願に対して
「 肥前の妖怪 」といわれた鍋島閑叟(なべしまかんそう)は
煙管でも貸すような口調で「 使え 」と言った。

この一言から
幕末随一の文明藩、佐賀藩が完成させたアームストロング砲は、
彰義隊を壊滅させ新時代を開いた。

久しぶりに読んだ司馬作品 ・ ・ ・ 痛快だったねぇ。




本日は、定休日でございます。
またの、ご来店をお待ち致しております。

Bar le rentier

  


Posted by Le Rentier   at 19:29Comments(0)◆乱読観聴備忘録