2017年06月29日

Rusty Pen

―――朝ドラのひよっこ。

ヒロインみね子(有村架純)と、すずふり亭のシェフ牧野省吾(佐々木蔵之介)が
バー月時計のカウンターで語らうシーン。

月時計の店主・竹内邦子(白石美帆)の背後、バックバーが気になって、気になって
仕方がない(悪い癖)・・・、
ん?
あれれっ?



すると、横向きに置かれた、懐かしく古いドランブイが佇んでいるではないか。
そんな、ど~でもいいトコロ、小道具に感動してしまう。


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さて、ドランブイといえば、Rusty Pen ラスティ・ペンである。

昼ドラ、やすらぎの郷で菊村栄(石坂浩二)が施設内のバー・カサブランカで
飲むカクテルだ。
それは、「ラスティ・ネイル」のツイストカクテルで、脚本家・倉本聰氏の
オリジナルカクテルだという。

バー・カサブランカでドランブイのカクテルって・・・。
象徴的、オマージュすぎるよね。

ドラマ無料動画はコチラ

この日の放送でも、亡くなられた野際陽子さんと二人してラスティ・ペン・・・。



ジャックダニエルを55ml、ドランブイを5ml、オールドファッションドグラスに
ビルドでつくるカクテル・・・、美味いよコレ。



錆びたペンされど寂びたペンドランブイ       瑠乱亭絵




  
タグ :Rusty Pen


Posted by Le Rentier   at 01:20Comments(0)◆COCKTAILドラマ

2017年06月28日

夏の真ん中。



梅雨の雨間、出勤前の用事を済ませたら腹が減る。
そこで、おっさんがこしらえたのは・・・、



自家製トマトソース冷製パスタ、スモークサーモン添え。
梅雨ならではの賄いだ・・・。

さて、梅雨とはいえ夏の真ん中、夏至である。
太陽が最も高く昇り、昼が一番長く、夜が一番短くなる。

油断して飲んでいるともう朝・・・、それほどに夜の時間が短い。
お天道様が昇ってくると、妙に後ろめたさがつのってしまう。
そう、夏は朝まで飲みたいヤカラにはチョイとツラい季節だ。




  

Posted by Le Rentier   at 04:22Comments(0)◆飲み食い備忘録暦あれこれ

2017年06月22日

VIVA LA VIDA

映画「 フリーダ Frida(2002年/アメリカ) 」はフリーダ・カーロの激動の
半生を描いた衝撃の話題作であった。



2002年のヴェネチア国際映画祭のオープニング作品に選ばれるなど、数多くの
映画祭をノミネート、受賞した。
主人公のフリーダ・カーロの描く作品は、シュルレアリズム的で彼女の内面世界を
キャンバスに表現していて、見るものを圧倒させる。



さて、メキシコ芸術の女王フリーダ・カーロが最後に遺したのは、スイカの
瑞瑞しい切口に・・・、

「 VIVA LA VIDA(ビバ・ラ・ビダ~生命万歳)」

と記したパッション溢れる絵だった。



今年は、知り合いの農園から美味しい姫まくら西瓜が入荷した。
そこで、久々にパッション溢れる生命万歳カクテル・・・、
VIVA LA VIDA ビバ・ラ・ビダが10数年ぶりに復活である。

フリーダ・・・、愛し、描き、生きる。



◆VIVA LA VIDA ビバ・ラ・ビダ
 クエルボ・シルバー
 姫まくら・スイカジュース
 ライムジュース
 アガベ・リキュール




  


Posted by Le Rentier   at 02:09Comments(0)◆COCKTAIL◆TEQUILA映 画

2017年06月15日

モンク爺さん。

ようやく東海地方も梅雨入りし、夏が待ちどおしい季節。
ところが、鬱陶しいはずの6月がなんだか爽やかだ・・・。

さて、久々に味わったパー爺さんならぬ、モンク爺さん。
やっぱり美味いよねぇ・・・、



―――OLD MONK RUM オールド・モンク・ラム。



1935年、マハン・メッケン社から発売されているオールドモンクラムは
シェリー樽で7年以上熟成。

90年代、ヨーロッパを中心に評価が高く、ソニー6代目社長(1995年4月~
2000年6月)出井伸之氏が海外出張のおりに機内でよく飲んでいたという。

1982年にはモンドセレクションで金メダルを受賞、重厚な味わいと丸みを
帯びた滑らかなボディ、キャラメルのニュアンスを持つ香り、濃厚な味わいは
チョコレートを連想させる。



むむむ~、次のインド出張が待ちどおしいなぁ・・・。



  
タグ :OLD MONK


Posted by Le Rentier   at 04:39Comments(0)◆RUM

2017年06月12日

蛍狩り

どんより曇った梅雨の夜、甘い水を求めて草から草へと飛び回る蛍たち。



その幻想的な光景を楽しむのが「蛍狩り」。
ホタルが飛び回るのは、気温が20℃以上で生暖かく、曇って風のない夜。
日没1~2時間後がピーク。

蛍の成虫期間は約1~2週間。
この間、エサを食べずに夜露だけで過ごしてパートナーを探すのだ。
そして、繁殖が終わると死んでしまうという。



ほろ酔いで蛍を愛でる夜。
田んぼに落ちないように畦道をゆっくりと歩いた。



蛍から蛍へ風のうつりけり       子規  
タグ :蛍狩り


Posted by Le Rentier   at 13:47Comments(0)◆歳時記と花鳥風月

2017年06月11日

サンセットディナー



日曜日に東海道線に揺られてみた。
ぶらぶらして喉の渇きをおぼえ無性にビールが飲みたい。
そこで、日曜日って営業してたっけ・・・?
などと思いながら辿り着いた止まり木は、



ダイニングバー・カツキさん(浜松市中区田町326-1マルト田町ビル5F)。
どうやら、4月から定休日無し(不定休?)になったようだ。



さて、ここへ来ると、どうしても裏メニュー的で、お得な
サンセット・ディナーセット1600円(日曜~木曜18時‐21時)を所望する。
何がお得かっていうとサンセットを頼むとドリンクが半額になるのだ。



パスタ、キッシュの他にお通しとサラダが付いて来るので満腹だぁ。
今宵は生ビール、白ワイン、パッサーズラムを飲み、喰い散らかして
3000円だった。

混んできたのでとっとと退散するか・・・。






  


Posted by Le Rentier   at 22:53Comments(0)◆飲み食い備忘録

2017年06月09日

さらば少年(少女)の日よ。

メーテールゥー!

今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る。
今、万感の想いを込めて汽車が往く。
ひとつの旅は終わり、また新しい旅立ちが始まる。
さらばメーテル、さらば銀河鉄道999、・・・さらば少年の日よ。



GW に松本零士展



に行って来た、というアラフィフ男子と語らう夜・・・、




「 旧い夢は、置いてゆくがいい、
    再び始まるドラマのために ・ ・ ・ 」
「 あのひとの眼が頷いていたよ、
       別れも愛のひとつだと ・ ・ ・ 」


おっさんになった今、この歌詞の意味も解るようになったかな。


水商売雨にも負けず風にも負けず          瑠乱亭絵



  

Posted by Le Rentier   at 17:00Comments(0)映 画音 楽

2017年06月06日

心の消しゴム

1Part : Kahlua
1Part : Ginger Ale
1Part : Vodka



元アイリッシュパブ店長がアメリカ人から贈られた捨てられない古いメモ。
ソコからパクった(最近パクり過ぎ)カクテル。

「 Mind Eraser 心の消しゴム 」という。

ある夜、アイリッシュコーヒーをアイスで、という飲み疲れた酒徒さんに・・・、
Ginger Aleを減らしWILKINSON TANSANをプラス、生クリームをトッピング。



どうやら、好みに合ったようだ。

1Part : Kahlua
1Part : Ginger Ale
1Part : Vodka

メモ・レシピでは同量と記されている情報と素材をどこまで広げられるか・・・、
ゲストの状態を観察し、頭と心と身体をフル稼働させられるか・・・。


「 ひとつのカクテルにふたつ以上のレシピを持ちなさい 」、とは


神様、故今井清氏の言葉だ。
ただの経済行為だけではカウンター内側で、このような仕事はできない。



  


Posted by Le Rentier   at 04:07Comments(0)◆COCKTAIL

2017年06月04日

酒呑みの自己弁護

酒にまつわるいい本を読みながら、時々、酒を飲まない人がこの本を
読んだらどう感じるのだろうと思う。

きっと、何を言っているのか意味がわからないかもしれない。
煙草をやめた時、これからは人生の半分しか生きないんだぞ、と友人に
言われた。

それと同じように酒を飲まないのも人生の半分しか生きていない、ともいう。
となると、酒の本も酒そのものもない人生とは、四分の一の人生になって
しまうのだろうか。
そうはいっても四分の四の人生では面白くもなんともない。


【 酒呑みの自己弁護/山口瞳著/ちくま文庫 】

そもそも酒をやめたら・・・、もうひとつの健康を損なってしまいかねない。





  

2017年06月02日

巡礼者

この世には、必ず聖なるものには俗なるものが寄り添う。

さて、ある高等遊民さんが巡礼者になりすまし、欧州を徘徊しているそうだ。
どうもコチラの旅人さんは飲んで、喰っての旅を聖地巡礼と称している。

が、

高等遊民さんが訪れている国での聖地巡礼とは、私の知る限りコレ・・・、
ホタテ貝の飾りを付けてピレネーを越えて歩く(走る)コレコレ・・・、



世界遺産、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼である。

たとえ、世界遺産とは違うトコロへの巡礼だったとしても責めない。
きっと、あのワインを私のために持ち帰ると信じているから・・・、


―――Unico Vega Sicilia ウニコ ヴェガ シシリア。

ということで、下記のワインを手にご帰国のあかつきには



この旅は聖地巡礼だった、と呼んでもよろしいと思うのである。

¡ Buen viaje !


  


Posted by Le Rentier   at 02:19Comments(0)◆独り言・・・雑感◆CHAMPAGNE-WINE