お疲れSummer
―――暑中見舞いが戻ってきた。
しかし、どこをどう見ても住所も宛名も間違いはない。
解せないので、近所の郵便局員に説明を求めた。
どうやら先方は転居届を出しているということで「 転居届済 」ってのは
局員が、どんどん配達前に弾く仕組みになっているらしい。
「 へ~、そうゆうことね ・ ・ 」
しかし、そんな理由では引き下がれない。
「 それなら、お父さんの名前を連名の上に書き足せばイイら 」
「 それなら、大丈夫でしょう ・ ・ ・ 」と窓口。
だが、念のため先方の最寄の郵便局員に確認を取り付ける。
聞き耳を立てていると、なにやら電話の向こうでは、めんどくさそ~な
雰囲気が漂っている。
ならば、
「 チョット、電話変わろうかっ 」と脅してやると、
「 承知しました 」と即答(オイラ、ガッツポーズ)。
やおら、
52円のキティちゃんの切手を、間違い扱いの消印の上から貼り付け、
「 残暑見舞いになっちまう前によろしくねっ 」と
窓口のお兄さんに、渡しスッキリして郵便局を後にした蒸し暑い午後である。
ちょっと前なら「 〇〇様方、◇◇様 」で普通に郵便物が届いた頃が懐かしい。
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