2012年02月24日

柿の種

棄てた一粒の柿の種
生えるも生えぬも
甘いも渋いも
畑のよしあし


【寺田寅彦著/岩波文庫1996年】



物理学者の寺田寅彦が亡くなったのは1935(昭和10)年であった。

その後の60年ばかりの間に、科学は驚くほどの進歩をした。

今やエレクトロニクスやインターネットは、日常に溢れて
へばりつきあの頃、湯川秀樹が発見した原子核に働く力は
原爆や原発として人類の命運を握るかのように聳えている。

こん畜生である。



哲学も科学も寒き嚔哉

嚔(くさめ)かな、と
寺田のようにヘックションと吹き飛ばしたい。

そうなふうに思い及ぶ。





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