2011年10月14日

酒の悦楽

―――葉隠れでは 

「武士道とは死ぬことと見つけたり」 

と説いているが酒道もまた究めようと思ったら肝炎で死ぬことを
恐れてはならない・・・、多分。

酒は拝んだり調べたりするよりも飲む。
ただ、ひたすら飲むことにこそ醍醐味がある。

というわけで、ある人の飲み方は身体にも
お財布にも、きわめてダメージが大きい。
料理屋に二人で行けば必ず2本のワインが空になる。

店と料理にもよるが大方はかなり良いものを飲んでいる。

ラトゥールの61年。
ラスカーズの45年。
なんてのは何年かに一度の賭けだが

酒の悦楽

88年のブルゴーニュと83年のボルドーなら定番だ。
アペリティフのシャンパーニュとディジェスティフの
アルマニャックやマールなど何かしらは欠かせない。

しかしである。
どんなに素晴らしい逸品であろうと
つまらない人物と飲むと妙に不味くなる。
となれば、酒の美味しい飲み方の極意とは方法論に固執せず
面白く楽しい相手と飲むことに尽きる。




ただし不味いものは、最高の相手と飲んでも
決して美味くはならない。







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