デュワーズがアメリカで最も飲まれているスコッチであるならば、
ベルはイギリスで最も飲まれているスコッチである。



―――名ブレンダー、アーサー・ベル。
彼の妙技と三つの名門蒸留所が不朽の名声を支える。

ベル・ロイヤル・リザーブ20年・特級。



さて、スコットランドでは、誕生・結婚などの祝賀に使う門出の
酒として人気を博す。
よってパブでベルを置かないところは無いという。



まさに「時が磨き、創り上げた音色」に相応しい。
祝いの鐘、昨年末に入籍を済ませたお二人に・・・。



そういえば、古いベル・エクストラ・スペシャルのボトルネック部分には
「Ａｆｏｒｅ　ｙｅ　ｇｏ」と記されていた。



意味は「汝ら、いざ進め」。
アーサー・ベルが、乾杯のときに発する口癖であった。



  

2012年、あの暑かった夏の日。
あれから約3年6ヶ月、とうとう当店の三女が嫁ぐ。

その舞台は佐鳴湖畔に佇む



THE ORIENNTAL TERRACE ジ・オリエンタル・テラス。




今回、初めて試みる新郎新婦には全て内緒の、いわゆる
「ザ・サプライズ・ゲリラ・カクテル」だ。
なので、ドキドキである。



時が紡ぎし縦の糸。
友と紡ぎし横の糸。
糸と糸が幾重に交わり
織り成す女子の絆。

長女と次女と、その愉快な友人たちの協力のもと、SMAPの
名曲♪ SHAKE（1996年／作詞：森浩美／作曲：小森田実）の
軽快なリズムにのって、カクテルを紡ぎ気持ちを伝える7分間。





さて、彼女たちは要領を得ているのでオペレーションがしやすい。
大人の女だねぇ・・・。



今回のカクテルはといえば・・・、



●VVV!、アリナミンV
●ファイト～一発、リポビタンD
●24時間闘えますか？、ユンケル黄帝液
●お肌ぷるっぷる、贅沢にたっぷり潤うプラセンタC
●全卵
＊ハードシェークしてカクテルグラスへ





プランナーのYGさん、他スタッフさん達、大変お世話になりました。
ありがとうございました。



そして、MさんRちゃん、おめでとう。
カクテルのように甘い家庭を築いてください。


―――Bar　Le　Rentier。



  

―――大寒。

寒空の中、運び屋が運びしテンション上がるブツ。
それは　・　・　・　、



「　オヤジの作った手前みそ2015　」。

そして、



3種類の「　柳ヴィンテージ梅酒　」たち。

2002年仕込みの13,5年ホワイトリカー仕様。
2004年仕込みの12,5年ルリカケスラム仕様。
2009年仕込みの6,5年黒糖焼酎仕様。

どれもこれも、美味しゅう、いただいております。


  

「　ねぇ、マスター　・　・　・　」。





スーパーでお酒売り場を歩いていたら、武井咲に話しかけられた。



しばし、動画に見入る　・　・　・　
そこには、ニヤニヤしたオヤジがいた。





「　マスターったら、無口なんだから　・　・　・　」。




  

寒いっ！

暖冬だと思いきや、ここ数日の寒さにゃ、びっくりぽん！
それでも大寒だからね、そりゃ、寒いに決まってるぽん！

ってわけで、金柑が美味い。

金柑（きんかん）は、
夏から秋にかけて白い花を咲かせ、晩秋、丸い小さな実をつける。
姫橘（ひめたちばな）ともいう。

果実は強い酸味があり、皮にはさわやかな香りと甘味がある。
実よりむしろ皮のほうに栄養があるため、生のまま食す。
皮に傷がなく、全体的にふっくら丸みを帯びていて、黄色にだいだいが
さしている程度の色目の美味いモノが手に入った。



然らば、「　何か、おススメカクテルを　」のざっくりしたオーダーには
金柑をペストルで潰し、アンゴスチュラ・ビタースを1ダッシュ、スミノフを
加えてモスコー・ミュールにする。



「　金柑モスコ　」は飲み終わってからが美味い。



グラスの底に残った実をムシャムシャと喰らう醍醐味。
これが、また「　乙　」なのだ。



  

インドの
原子エネルギー局に所属していた科学者Paramahamsa Tewari博士によると、
2004年末に起きた東南アジアの大津波は、惑星直列（？）によるものだという。
当時、土星、月、地球、太陽がちょうど一直線に並んでいたらしい。
その結果、地球の半面は、太陽の電気斥力にさらされた。


近年では、下記のような周期で、太陽系の８個の惑星が太陽の方向に９０度以内に
惑星直列に近い状態で存在するらしい。


1307年／3月27日～ 5月17日 （52日間） 47.1度
1666年／9月15日～ 10月3日 （20日間） 85.1度
1817年／6月5日～ 6月22日 （18日間） 83.9度
1982年／3月10日 （1日間） 96度
2161年／5月1日～ 6月3日 （34日間） 68.7度


さて、最近そんな惑星直列な現象が起こった。


あぁ、不吉である。



  

―――ザ・マッカラン。
「聖コロンバ」の意味。



スぺイ川の数少ない渡しとして交通の要衝だった。
1824年正式な創業の遥か前から、南部に牛を運ぶ農夫たちに
愛されてきたという。




「ザ・マッカラン12年・オールドボトル」、90年代流通もの。
25年以上前のただのマッカラン12年、良好なコンディションは健在。




残り僅か・・・、あと何杯グラスにとれるのだろう・・・。



美味い。
ノーブルで濃厚なシェリー香、熟した果実味はアミノ酸の旨さすら感じさせる。
もはや他の追随を許さない芸術品だ。




  

藤枝順心V！　の見出しが躍った成人の日。

―――埼玉スタジアム2002。

第94回全国高校サッカー選手権大会決勝。
東福岡　5　‐　0　国学院久我山

後半になって
東福岡のフィジカルに崩壊しだした久我山のパスサッカー。
それでも、彼らは4年後に主流（大人）になる。

半分は予想できるけど半分は予想できないということ。
サッカーはそれこそ、偶有性の連続である。
だから、面白い。



本日は、成人の日で祝日ですが
通常通り営業致しております。　

Bar Le Rentier


  

グランドホテル浜松、ホテルクラウンパレス浜松、
オークラアクトシティホテル浜松。

新年の賀詞交歓会を三件ほどこなして、早々に会場を退散してきた会長さん。

「　ウイスキーでも飲もうかね　」。

専らウイスキーといえばバーボンを飲ることが多い会長が今夜は
珍しくスコッチが気分だという。
そこで、バーテンダーがリーデルのシングルモルトグラスに注いだのは
古いグレンフィディック18年。



たちまちモルト香に包まれる。
やがて、「　上等なバーボンウイスキーと飲み比べたい　」というので、
エヴァンウィリアムズ23年をワンショット。

優劣などは、つけ難いフィディックとエヴァンであるが会長が「　もう一杯　」と
所望されたのはグレンフィディック18年であった。




スコッチウイスキーとは、私にとって、 いわゆる
躾（　しつけ　）の一つだった。 　　　　　　　　　　　　　―――ジョン・ラモンド



  

―――寝正月。

無精寝をして外出もしないで家に籠もることをいう。

火を使わない（お雑煮は〇）。
掃除をしない。
洗濯をしない。
風呂に入らない。
喧嘩をしない。
金を使わない。

こんなふうに元日を過ごすと自ずと寝正月になるのである。

バブルが弾けた頃に、ドコぞの百貨店が元日から初売りを始めた。
その辺から日本の景気が悪くなったように思うのはオイラだけか・・・。
やっぱり、日本経済のためにも元日にはお賽銭以外のお金を使わずに
ゴロゴロしているのが一番である。

そんな寝正月を決め込んで喰っちゃ寝、喰っちゃ寝を繰り返すと心身が鈍る。



鈍りに鈍った身体を引きずって、ひとっ走り（ひと歩き）した。
新年になっても暖冬のまんまで暖かく、遠州灘の松林が禿頭のようになった
防潮堤工事現場を横目に、チンタラ、チンタラとアスファルトを蹴る。

草臥れて、マスター御用達の給水所は、


同級生のジャズボーカリストが女将（看板娘）をつとめる「鈴恭」さん。
美味しい水をありがとう。



二宮とスカイウォーカー寝正月　　　　　　　　瑠乱亭絵



―――Bar le rentier、2016年。
本日1/4（月）より、通常営業致します。