2012年07月03日
陰雨

長く陰々と降りつづく雨。
降りだしてまだ一日なのに、陰雨の気配がある。
拙宅の引戸が湿気で重い。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で、切腹させられた
土佐勤王党の俊英間崎哲馬の絶命のときの詩に、
「請う君よ、狂風陰雨の夜。飄々として、魂魄(こんぱく)天をめぐらん」
が引かれ、
「藩庁や上士の仕打ちに恨みを呑んで死んだ志士たちの気持ちを、この詩は
言い尽くしてあますところがない」とある。
雨と冬と夜を三余(さんよ)という。
冬は年の余、夜は日の余、雨は時の余。
雨が降る日は外で働けず、時間に余分が生じる。
「三余は読書に当てるべし」