気の合った二人の男が、お伊勢参りの途中に寄った茶店で酒を注文した。

品書きには、「村さめ」「庭さめ」「じきさめ」とある。
珍しい、どんな酒だと問われた茶店のばあさん、こう答えた。

「村さめ」」は村を出たあたりで醒める。
「庭さめ」は店を出た途端にすぐ醒める。
なら「じきさめ」は？
飲んだそばからすぐ醒める・・・。

「何や、そりゃ水臭い酒やなあ」
「いんや、酒臭い水じゃ」
　　　　　　　　　　　―――上方落語・旅の一席



夏至から小暑までの節気、よく降るなぁ雨・・・。
一雨ごとに梅雨の懐へ・・・、
さて、そんな一夜には切れ味鋭く、少し爽やかな感じのカクテルを、



Murasame 村雨を軽くシェイクしてブルーキュラソーを沈めたグラスへ。

「村雨（むらさめ）」とは、強く降ってすぐ止む雨のことで、
「群れた雨」の意味であり、群雨、叢雨とも書くそうだ。

村雨じゃ、濡れていこう・・・、



◆村雨 Murasame
　麦焼酎　　　　　　45 ml
　ドランブイ　　　　10 ml
　レモン・ジュース　1 tsp.
　ブルーキュラソー　1 tsp.
　＊シェイクしてカクテルグラスに注ぐ。

◆村雨 Murasame
　麦焼酎　　　　　45 ml
　ドランブイ　　　10 ml
　レモン・ジュース1tsp.
　＊ 全ての材料を、氷を入れたオールド・ファッションド・グラスに注ぎ軽くステアする。