2012年06月12日

相性



行きつけのバーを決定づける基準はどこにあるのだろうか。

いわゆる

「あの店は雰囲気がいいから」という言葉ほど曖昧なものはない。
雰囲気とはいったいなんだろう。

内装がどれだけよくても、それだけでは行きつけの店とはならない。
カウンターにどんなにいい素材を使おうと、バックバーがどんなに
洒落ていようと、扉がいくら存在を主張していようと、それらはただ
素敵な箱にしか過ぎない。

カウンターがあって、バックバーとの間にバーテンダーが立って、
はじめてそこはバーとなる。

そして磨かれたグラスに酒が注がれ、客が集い、ようやく雰囲気が生まれる。
結局、その雰囲気とはバーテンダーの人柄によるところが大きい。
オーセンティックだろうが、大衆的だろうが、行きつけのバーとなるには
カウンターの前に立つ人間の流す波長との相性ということになる。

「ワテ、ここの店が好っきやねん!小僧の頃から来とんねん!」

と関西風にいうところの雰囲気で、客の心を受け止めたい。






同じカテゴリー(◆独り言・・・雑感)の記事
熟成と腐敗
熟成と腐敗(2025-03-17 17:12)

もりもり、モリンガ
もりもり、モリンガ(2025-02-20 01:25)

四角は四角、丸は丸
四角は四角、丸は丸(2025-02-08 03:13)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
相性
    コメント(0)