2024年06月25日

ナカさんとロメオ

夏至、酒場の口あけ。

日が暮れるには明る過ぎる。
そんな淀んだ空気が無く、拭きあげられたばかりのカウンターで
飲む酒は格別で贅沢な時間である。


「むつぎくで餃子を食べました」


と呟きながら、二晩連続のカウンター中央が彼のとまり木だ。
浜松餃子、一時間ほど列に並んだようだ。

ナカさんとロメオ

彼は葉巻を燻らす男で、あぶない刑事のナカさんに似ている。

訊けば北の大地、北海道は北見から出張で来たという。
ナカさんは、ブルーベリーとシャンパンのカクテルで渇いた喉を

ナカさんとロメオ


潤しながらロメオの3番に火を点けた。

やがて、ブラック・ルシアンが入ったグラスの氷がカランっと鳴る。
そして、窓の外は昏くなりロメオのアロマと綺麗な灰が残された。


行ってらっしゃいませ。


#OPEN 18:30-24:30(LO.23:30)Irregular holidays






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Posted by Le Rentier   at 01:46│Comments(0)◆COCKTAIL◆CIGAR
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